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虫歯の痛みはどう変化する?痛みの対処法を紹介

虫歯

 

虫歯は歯の表面にできる穴であり、食べ物のカスや細菌が蓄積し、酸が歯を侵食することで進行します。進行にともなって痛みも変化するのが特徴です。とくに初期虫歯は、痛みを感じにくいことから、進行していることに気づかないことも多々あります。

 

本記事では、虫歯の痛みの原因や進行度、対処法について詳しく解説します。

 

虫歯の痛みの構造

虫歯の痛みは、歯の内部構造における神経組織への刺激によって引き起こされます。歯の表面にあるエナメル質が虫歯によって侵食され、神経組織が露出することで痛みが生じますが、痛みの強さや感じ方は、虫歯の進行度や個人の感受性によって異なります。

 

虫歯の進行度

虫歯の進行度は、C0〜C4の単位で表すことができます。それぞれが、どういった症状やステージなのか、以下にまとめました。

 

【C0~C1】痛みはない

初期の虫歯では、エナメル質の表面に微細な溝や白い斑点が現れます。この段階では痛みを感じることはありませんが、虫歯の進行を抑えるために早期のケアが重要です。

 

関連記事>>虫歯の初期症状を紹介!初期虫歯の治療方法は?

 

【C2】冷たい物がしみる

進行した虫歯では、エナメル質の下の象牙質まで虫歯が進み、冷たい飲み物や食べ物を摂るとしみることがあります。この段階では神経組織がまだ影響を受けていないため、治療によって進行を止めることができます。

 

【C3】ずきずき強く痛む

さらに進行した虫歯では、神経組織にダメージが及び、歯の内部に炎症が生じます。冷たさや甘さ、咬むといった刺激によってずきずきとした痛みが強く現れます。この段階では早急な歯科治療が必要です。

 

【C4】最終的に痛みがなくなる

虫歯が極端に進行すると、神経組織が壊死し痛みを感じなくなることがあります。しかし、歯の根の部分にまで虫歯が進行している可能性があり、感染や他の歯への影響を引き起こす恐れがあります。早期の治療が重要です。

 

以上のように、虫歯の進行度によって痛みの症状が変化します。早期の段階で虫歯を発見し、適切な歯科治療を受けることが大切といえるでしょう。仮に、痛みを感じた場合は、素早く歯科医院を受診するようにしてください。

 

関連記事>>虫歯の進行速度はどのくらい?段階別の症状と治療法も解説

虫歯の痛みを和らげるには?

虫歯の痛みに多くの人が不安を感じますが、適切な対策を講じることで痛みを抑えられます。治療を受ける際のストレスを軽減するために、以下の方法について知っておきましょう。

 

早い段階で治療する

虫歯の痛みを和らげる最も効果的な方法は、早期発見と早期治療です。C0の段階では再石灰化により自然治癒が可能で、C1まで進行していても治療時の痛みはほとんど感じません。

 

初期段階での治療は、歯を削る量が少なく、神経に近づくリスクも低いため、痛みを抑えられるだけでなく、治療後の負担を軽減できます。

 

しかし、初期の虫歯は自覚症状がないことが多く、見た目でも気づきにくいのが実情です。そのため、定期的に歯科検診を受けることが重要です。

 

診察を受けることで、目に見えない小さな虫歯も早期に発見でき、適切な処置を受けられます。虫歯が進行して痛みが出る前に治療を完了させることが可能だと言えるでしょう。

 

関連記事>>虫歯の治療後に患部が痛いのはなぜ?原因と対処法を紹介

 

 

麻酔を使用する

治療の際に感じる痛みを軽減する方法として、麻酔の使用を検討しましょう。麻酔を使用することで、歯を削る際の痛みをほとんど感じることなく、快適に治療を進められます。また、現代の技術では、麻酔の注入自体に伴う痛みにも配慮されているため、安心して治療を受けることができます。

 

細い注射針を用いたり、麻酔液をゆっくりと注入する技術により、患者さんの負担を抑えているのです。こうした取り組みは、歯科医師の技術や配慮に大きく依存するため、信頼できる歯科医院を選びましょう。

 

虫歯が痛む期間はどれくらい?

初期段階の虫歯(C0やC1)では自覚症状がほとんどなく、痛みを感じることはほぼありません。しかし、虫歯が象牙質に達したC2以降では、冷たいものや甘いものがしみたり、軽い違和感を覚えることがあります。

 

虫歯がC3に進行し、歯髄に到達すると痛みは急激に強くなります。ズキズキとした痛みで眠れなくなるケースも多く、この段階で感じる痛みは数日間続くのが一般的です。

 

C4の段階に進むと、歯の大部分が崩壊し、残るのは歯根のみとなります。この時点では神経がすでに死んでいるため、痛みは感じません。しかし、根の先に膿が溜まったり、骨に炎症が広がると再び強い痛みに襲われることがあります。

自宅で出来る虫歯の痛みの対処法

虫歯の痛みがある場合、以下の対処法を参考にしてください。

 

対処法①筋肉をマッサージする

虫歯による痛みがある場合、顎や頬の周りの筋肉をやさしくマッサージすることで痛みが和らぐことがあります。指の腹で優しく揉んだり、軽く押したりすると筋肉の緊張がほぐれ、痛みが緩和されることがあります。

 

対処法②患部を冷やす

虫歯による痛みを一時的に和らげる方法として、患部を冷やすこともひとつです。氷を包んだタオルを当てたり、水など冷たい飲み物を口にしたりすることで、神経の興奮を抑えることができます。

 

ただし、長時間の冷却は逆効果になる場合があるので注意しましょう。

 

対処法③ツボを押す

一部のツボを押すことで、虫歯の痛みを軽減させることができることがあります。例えば、親指の付け根の爪の外側、手首のくぼみ、人差し指と中指の間のくぼみなどが知られています。

 

ただし、個人差があるため、自己判断せずに専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

 

対処法④鎮痛剤を飲む

虫歯の痛みを一時的に和らげるために、市販の鎮痛剤を服用することもあります。ただし、医師や薬剤師の指示に従って正しい用量を守り、長期間の使用や過剰摂取には注意が必要です。以上の対処法は一時的な痛みの軽減や快適さの追求を目的としています。しかし、虫歯は根本的な治療が必要な状態ですので、痛みがある場合は早めに歯医者に相談しましょう。

 

自宅で出来る虫歯予防法

虫歯は日々のセルフケアによって予防できます。自宅で実践できる効果的な方法を取り入れましょう。

 

具体的な虫歯予防法について確認しましょう。

 

予防法①正しい歯磨き

虫歯予防の基本は、毎日の正しい歯磨きです。特に就寝前は、口腔内の細菌が繁殖しやすいため丁寧なブラッシングが必要です。また、食後すぐに歯磨きすることで、食べかすやプラークを取り除き、虫歯菌の繁殖を防止できます。

 

適切な歯磨き粉を選ぶのも重要で、フッ素配合の製品を使用すると再石灰化を促進し、歯質を強化できます。さらに、歯ブラシの交換を1か月ごとに行い、常に清潔な歯ブラシを使用することが重要です。

 

予防法②健康的な食生活

日常的に健康的な食生活を意識することも、虫歯予防には欠かせません。かみごたえのある食材を選ぶことで唾液の分泌を促し、口腔内の自浄作用を高める効果が期待できます。

 

また、糖分の摂取を抑えるのも意識しましょう。糖分を含む食品や飲料は虫歯菌の餌となり、酸を生成する原因になります。間食の頻度を制限し、長時間にわたり甘いものをだらだらと摂取しないことで、再石灰化の時間を確保することが可能です。

 

代用甘味料を使用した食品を取り入れることも、虫歯予防に役立つ方法です。

 

予防法③キシリトール

キシリトールは虫歯予防に効果的な成分として広く知られています。ガムやキャンディなどを通じて摂取することで、唾液の分泌を促進し、虫歯菌を抑制する効果が期待できます。

 

また、キシリトールは再石灰化を助ける働きもあり、初期の虫歯を改善する可能性があります。習慣的にキシリトール製品を活用することで、虫歯リスクを軽減できるでしょう。

虫歯以外の可能性

歯の痛みを感じた場合、必ずしも虫歯が原因とは限りません。ほかにもさまざまな病状が考えられます。

 

以下の表に、虫歯以外に痛みを引き起こす主な病状をまとめました。

 

病状

特徴

歯周病

歯茎の腫れ、出血、歯のぐらつきが見られる

知覚過敏

冷たい飲み物や熱い食べ物で過敏に反応し痛みを感じる

親知らず

奥歯の生え際で圧迫感や痛みが生じ、歯並びに影響を与えることもある

歯のひび割れ

噛む動作や冷たい飲み物で痛みを感じる

 

どのケースでも、痛みが続く場合は早期に歯科医を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

 

 

関連記事>>その痛み、虫歯じゃないかも?虫歯以外で歯が痛くなる原因をご紹介

可能性①歯周病

虫歯の痛みと似たような症状を引き起こす可能性があるのが歯周病です。歯周病は歯茎の炎症や歯槽骨の退行によって引き起こされます。歯茎の腫れや出血、歯のぐらつきなどの症状が現れることがあります。

 

定期的な歯科検診や適切な歯磨きケアを行うことが重要です。

 

可能性②知覚過敏

歯が冷たい飲み物や熱い食べ物に過敏に反応する場合、知覚過敏が原因で痛みを感じることがあります。原因は、歯のエナメル質の摩耗や歯ぎしり、歯周病などがあげられます。

 

もし知覚過敏を8章した場合、適切な歯磨き方法や専用の歯磨き粉を使用することで症状を軽減できる可能性があります。

 

関連記事>>冷たい水がしみる原因は知覚過敏?虫歯や歯周病との違いと予防方法

 

可能性③親知らず

親知らずは普通の歯と比べて位置が奥にあり、抜けにくいことが多くなります。親知らずが生えてくる過程で周囲の歯に圧迫感や痛みを感じることがあるため、親知らずが原因で痛みを感じる場合は、すぐに歯科医に相談し、適切な処置を行うようにしましょう。放っておくと歯並びに影響がでる可能性もあります。

 

可能性④ひび割れ

歯にひび割れが生じると、噛むことや冷たい飲み物を摂取する際に痛みを感じることがあります。ひび割れは歯への外部衝撃や歯ぎしり、虫歯の進行などが原因です。ひび割れが疑われる場合は、歯科医を受診し、適切な治療を受けましょう。

 

以上の要素が虫歯以外で痛みを引き起こす可能性があるものです。いずれも痛みや不快感がある場合は、歯科医に相談して適切な診断と治療を受けることをおすすめします。

 

歯の痛みを進行別に理解して虫歯を予防しよう

虫歯の痛みは、進行度によってさまざまな症状が現れます。痛みのない初期段階から、冷たい刺激に敏感な段階、激しい鈍痛を伴う段階まで進行します。

 

痛みを和らげるためには、早期の予防と適切なケアが重要です。歯科医の定期的な検診や適切な歯磨き、健康的な生活習慣の確立が、虫歯の痛みを予防するポイントです。虫歯の痛みを理解し、予防対策をしっかりと行いましょう。

 

明大前駅のさくら歯科では、患者様の状況に合わせた治療を提案させていただきます。ぜひお気軽にお立ち寄りください。

 

患者様1人1人に真剣に向き合い、来院して良かったと思われるよう日々治療に励んでいます。
また、駅から徒歩1分という立地と、急な歯の痛みによる当日アポも承っておりますので、明大前駅の歯医者ならさくら歯科へご連絡ください。

コラム監修者

監修者の写真

横山弘継

役職 理事長

略歴

  • 1995年 明海大学歯学部 卒業
  • 1995年~井上歯科医院 勤務
  • キヌタ歯科医院 勤務
  • 1999年 さくら歯科 開業

実績

20年前からインプラント治療に着目。
現在地方からインプラント治療で通院の患者様も多く年間多くのインプラント治療を行っています。
10年程前から審美治療にも着目しセラミック矯正など審美治療にも力をいれている。