虫歯の進行速度はどのくらい?段階別の症状と治療法も解説
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虫歯の進行速度は、場所や状態によってことなります。

 

自覚症状がないうちに進行してしまうこともあるため、定期検診をおすすめします。

 

今回は、段階別の症状と治療法に加え、虫歯の進行を早めてしまう習慣と抑える習慣について解説します。

 

虫歯はどのくらいの速さで進行するのか

歯科医院に行く前に、虫歯の進行速度について知っておくことは重要です。

 

虫歯の進行は、個人差がありますが、進行の速さは虫歯の場所や状態によって異なります。

 

また、乳歯と永久歯で進行速度にも差があり、乳歯の虫歯は、進行が早いのが特徴です。

 

乳歯のエナメル質は、永久歯に比べて薄く、柔らかいため、虫歯の進行が速くなります。また、乳歯の根っこが浅いため、虫歯が進行するとすぐに神経に達し、痛みを感じることがあります。乳歯の虫歯は早めの治療が必要です。

 

永久歯の虫歯は、進行が遅い傾向があります。永久歯のエナメル質は、硬く、厚いため、虫歯の進行が遅くなります。

 

また、永久歯の根っこは深いため、虫歯が進行しても神経に達するまでに時間がかかり、痛みを感じることは少ないでしょう。

 

しかし、進行が遅いからといって放置すると、歯が崩れたり、痛みが出たりすることもあるため早めの治療が大切です。

 

虫歯の進行度と治療法

虫歯の進行度によって治療法が異なります。

 

虫歯の進行度は、エナメル質、象牙質、歯髄、歯根に達する4つの段階に分けられます。以下にそれぞれの段階の虫歯の治療法を説明します。

 

エナメル質の虫歯の治療

エナメル質の虫歯とは、歯の表面の硬い部分が溶けた状態のことです。

 

この段階では神経がまだ露出していないため、痛みを感じないことがありますが、放置すると虫歯は進行し、神経に達したり、歯の根に影響を及ぼしたりする可能性があるため、早めの治療が必要です。

 

エナメル質の虫歯には、まずは保護のためにフッ素塗布などの予防処置を行います。その後、歯の表面を削り、詰め物をする方法があります。

 

この方法は、虫歯が浅い場合には非常に有効で、治療期間も短く済むことが多いでしょう。

 

関連記事>>初期虫歯の治療法とは?特徴と症状、早期発見のポイントをチェック

 

象牙質の虫歯の治療

エナメル質の虫歯が放置されると、歯の内部にある象牙質にも穴が開いてしまいます

 

象牙質の虫歯は、エナメル質の虫歯よりも深い部分が溶かされているため、神経にも影響を及ぼす可能性が高くなります。

 

象牙質の虫歯に対する治療法は、エナメル質の虫歯と同様に詰め物をする方法が一般的ですが、虫歯の進行度に応じて、神経を取り除く根管治療が必要な場合もあります。

 

虫歯が進行していると感じたら、すぐに歯科医院を受診しましょう。

 

歯髄に達した虫歯の治療

歯髄に達した虫歯は治療をしないと、歯髄内の組織が死滅し、根の先にある骨や組織にも影響を及ぼします。この状態が進行すると、歯を失うことになります。

 

歯髄に達した虫歯の治療方法として、根管治療があります。

 

根管治療は、歯髄内に細菌や死滅した組織を取り除き、その後、根管内を清掃し、充填材を挿入する治療方法です。

 

麻酔下で行われるため、痛みはほとんどありません。治療期間は1回で終わることもありますが、状態によっては2回以上に分けて治療を行うこともあります。

 

歯根に達した虫歯の治療

歯根に達した虫歯は、歯髄に達した虫歯よりも深刻な状態です。

 

歯根に達した虫歯は、歯茎の腫れや痛みなどの症状を引き起こすことがあります。

 

歯周病の治療に似た方法で、歯周ポケットにある歯石やバイオフィルムを取り除き、歯根表面をきれいにしたあと、歯根面を削り、充填材を挿入する治療方法があります。

 

歯根に達した虫歯の治療は、根管治療と比較して、より複雑で時間がかかることがあります。また、治療後に痛みを伴うことがあるため、麻酔や痛み止めを使用することがあります。

 

歯根に達した虫歯は、早期に治療することが重要です。治療が遅れると、歯を失うことになりかねません。

 

関連記事>>虫歯の根管治療とは?治療の種類や期間、通院回数と流れを確認

 

虫歯の進行を防ぐことはできるのか

虫歯を進行させないためには予防と早期発見・治療が重要です。

 

虫歯の進行を速めてしまう習慣・行動

虫歯の進行を早める習慣や行動を以下に挙げます。

 

甘いものを過剰に摂取する

虫歯の原因のひとつである糖分は、特に甘いものに多く含まれています。糖分を過剰に摂取すると、虫歯を引き起こす細菌が増え、歯に付着したプラークを増やしてしまいます。

 

適切な歯磨きを怠る

歯に付着したプラークを取り除かないことが、虫歯の原因となります。適切な歯磨きを怠ると、プラークが溜まり、虫歯を引き起こす細菌の数が増えてしまいます。

 

タバコを吸う

タバコを吸うことで、歯の表面にタールやニコチンが付着し、細菌の繁殖を促進させます。また、歯ぐきの炎症を引き起こすため、歯磨きがしにくくなり、虫歯を進行させる原因になります。

 

ストレスを抱える

ストレスを抱えることで、唾液の分泌が減少してしまい、口腔内が乾燥し、虫歯を引き起こす細菌の数が増えます

 

虫歯の進行を抑える習慣・行動

虫歯の進行を抑えるためには、以下の習慣や行動が重要です。

 

適切な歯磨きをする

食後や朝晩の歯磨きが基本となりますが、虫歯予防のためには、その方法にも注意が必要です。

 

まず、歯ブラシは毛先の柔らかいものを選び、3ヶ月に1度程度の頻度で交換しましょう。歯磨き粉はフッ素入りのものを選ぶと虫歯予防に効果的です。

 

また、歯間ブラシデンタルフロスを使って、歯の隙間に詰まった食べカスや歯垢を取り除くことも重要です。ただし、歯茎に傷をつける恐れがあるため、使い方には注意しましょう。

 

関連記事>>歯磨きをしても虫歯になる4つの理由と虫歯を予防するための方法

 

定期的な歯科検診を受ける

虫歯の進行を抑えるためには、早期発見が非常に重要です。虫歯は初期段階では症状が出にくいため、自覚症状が出るまで進行していることがあります。そのため、虫歯のない人でも定期的な歯科検診を受けることが重要です。

 

歯科医院での検診では、虫歯の有無だけでなく、歯周病や口内環境のチェックも行われます。定期的な検診を受けることで、早期発見・早期治療が可能になり、虫歯の進行を防ぐことができます。

 

食事の改善

虫歯は、歯に付着した食物の糖分が口の中で細菌によって酸に変わり、歯を溶かすことで発生します。そのため、食事の改善が虫歯予防には非常に重要です。

 

砂糖や甘い飲み物を過剰に摂取することは、虫歯の原因となるため、控えるように心がけましょう。また、食後には水を飲むなどのケアをすることで、口の中を清潔に保ち、虫歯の進行を防ぐことができます。

 

虫歯は早期発見・早期治療が肝心です

虫歯は、早期発見・早期治療が重要です。

 

定期的な歯科検診を受けることや、適切な歯磨き、食事の改善など、日常的なケアが虫歯予防には欠かせません。

 

虫歯が進行すると、治療が難しくなり、歯を失うことにつながることもあるため、虫歯予防には積極的に取り組んでいきましょう。

 

明大前駅のさくら歯科では、虫歯治療はもちろんクリーニングなども行っておりますので、お気軽にご来院ください。

 

患者様1人1人に真剣に向き合い、来院して良かったと思われるよう日々治療に励んでいます。

 

また、駅から徒歩1分という立地と、急な歯の痛みによる当日アポも承っておりますので、明大前駅の歯医者ならさくら歯科へご連絡ください。

コラム監修者

監修者の写真

横山弘継

役職 理事長

略歴

  • 1995年 明海大学歯学部 卒業
  • 1995年~井上歯科医院 勤務
  • キヌタ歯科医院 勤務
  • 1999年 さくら歯科 開業

実績

20年前からインプラント治療に着目。
現在地方からインプラント治療で通院の患者様も多く年間多くのインプラント治療を行っています。
10年程前から審美治療にも着目しセラミック矯正など審美治療にも力をいれている。