
痛みを伴うのが虫歯ですが、そもそもなぜ痛みが発生するかご存知でしょうか。痛みには種類があり、口腔内の状態や虫歯の進行状況によって異なります。
今回は、虫歯の痛みの症状を段階別に取り上げます。同時に、痛みがでたときの応急処置についても解説します。虫歯でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
虫歯について
虫歯とは
虫歯とは、お口の中に潜むミュータンス菌によって歯が溶かされている状態を指します。ミュータンス菌は食べものに含まれる糖をエネルギーにして酸を生み出し、歯を徐々に溶かしていきます。
虫歯といえば「痛い」というイメージがありますが、虫歯になってすぐに痛みが出るわけではありません。虫歯は段階を踏んでゆっくり進行し、やがて歯の神経に近づくとズキズキとした痛みを感じるようになります。
そのため、気づいたときにはすでに虫歯が進行しているケースも少なくありません。
また、虫歯を放置してしまうと、歯が痛くて我慢できないほどの状態になったり、最悪の場合は歯を抜かなければならないこともあります。虫歯の初期段階(痛みがないうち)であれば、適切な毎日のケアによって再石灰化を促し、元の健康な状態に戻る可能性があります。
しかし、歯に穴が開くほど進行した虫歯は自然に治ることはありません。そのため、「虫歯が痛い」と感じる前に予防することがとても大切です。
【関連記事】虫歯の原因とは?口内の特徴との関係や予防法を紹介
大人と子どもの虫歯の違い
子どもから高齢者まで、歯がある限り虫歯になる可能性はあります。ただし、乳歯や生えたばかりの永久歯は歯質がやわらかく、虫歯ができやすい上に痛いと感じやすい特徴があります。
歯の構造自体は基本的に同じですが、いくつかの違いがあるため、子どもの虫歯と大人の虫歯では進行の仕方や痛みの出方が異なります。
エナメル質や象牙質の厚み
永久歯のエナメル質はおよそ2~3ミリの厚みがあり、人の体の中で最も硬い組織です。この層が歯の神経(歯髄)を保護し、虫歯による痛みを防ぐ役割を担っています。
一方、乳歯のエナメル質や象牙質は永久歯の約半分ほどの薄さしかなく、虫歯が神経まで達しやすいため、痛みが早く出る傾向があります。
乳歯と永久歯の硬さ
乳歯や生えたばかりの永久歯(萌出後約2年間)は、まだ歯の表面が十分に硬化しておらず、虫歯になりやすい状態です。この時期の永久歯は「幼若永久歯」と呼ばれ、虫歯の進行や痛みが起こりやすいのが特徴です。
萌出から2年以上経つと歯の硬さが増し、エナメル質の硬度はモース硬度で6~7ほど(水晶と同程度)になります。
象牙質も5~6ほどの硬さがあり、人の骨と同じくらいの強度を持つようになります。
歯の溝(小窩裂溝)の違い
歯のかむ面にある溝は、もともと複雑な形をしています。乳歯の溝は永久歯よりさらに入り組んでおり、歯垢(プラーク)や食べかすが残りやすいため、虫歯になりやすく痛い症状につながることもあります。
【子どもの虫歯の特徴】
- 狭く深く進行していく
- かむ面の虫歯が多い
- 大人より進行が早い
子どもの虫歯は、表面からでは分かりづらく、進行が速いのが特徴です。そのため、気づいたときには虫歯が深く進み、突然痛いと感じるほどの強い痛みに襲われることもあります。
【大人の虫歯の特徴】
- 広く浅く進行する
- 歯と歯茎の境目や歯根部が多い
- 進行はゆるやか
- 二次虫歯のリスクが高い
大人の虫歯は比較的ゆっくり進み、慢性化する傾向があります。歯周病で歯茎が下がると歯根が露出し、そこから虫歯が進行して痛い症状が出ることもあります。
また、過去に治療した詰め物や被せ物の下が再び虫歯になるケースも少なくありません。
歯に痛みを感じたら要注意
虫歯は、歯に穴があいている状態です。虫歯になる原因としては、歯垢が歯に付着してしまい、歯垢中の酸が歯のエナメル質を溶かしてしまうことが挙げられます。
虫歯は痛みを伴いますが、その痛みは歯の表面に穴があいているため、熱や冷たさ、甘いもの、噛む力などが歯の神経に影響を与えることで生じます。
虫歯が進行すると、神経を包んでいる象牙質にも穴が開いてしまい、神経が刺激されるため痛みが強くなります。
虫歯の痛み方
虫歯による痛みは、甘いものを食べたときや冷たいものを飲んだときにしみたり、食事中に痛んだりすることがあります。虫歯による痛みは、軽度な場合はしみる程度で、症状が進行しているとズキズキとひどく痛む場合があります。
関連記事>>虫歯・歯髄炎でズキズキと痛むときの原因と4つの応急処置法
夜に虫歯が痛む3つの原因
昼間は痛みを感じなかったのに、夜になると突然虫歯が痛むことがあります。
なぜ夜に限って痛みが強くなるのでしょうか?実は、夜に虫歯が痛むのにはいくつかの理由があります。これらの要因について、以下で詳しく説明します。
夜に虫歯が痛む原因①:横になって血流がよくなった
昼間は体を起こしているため、血流は下半身に集中しています。
しかし、寝るために横になると、血液は頭部に流れやすくなり、血管が膨張します。この血流の変化により、神経が圧迫されて、虫歯の痛みが増すことがあります。
また、昼間は仕事や家事に気を取られて痛みを意識しにくいですが、夜は静かな時間になるため、痛みを感じやすくなるという側面もあります。
夜に虫歯が痛む原因②:副交感神経が優位になった
昼間は交感神経が優位となり、体を活動的に保っています。
一方、夜になると副交感神経が優位になり、リラックスした状態に切り替わります。副交感神経が働くと、体がリラックスして痛みに対して敏感になりやすく、虫歯の痛みも強く感じることがあります。
夜に虫歯が痛む原因③:入浴や飲酒で血行促進された
入浴や飲酒は血流を促進するため、虫歯の痛みが強く感じられる原因となります。血行が良くなることで、炎症や痛みが増加しやすくなります。
例えば、病気やケガをした際に入浴を避ける理由も血行を促進しすぎないためです。特に、虫歯が進行している場合や抜歯後は、入浴を控える方が痛みの悪化を防げます。
虫歯以外で歯が痛む原因
寝れないほどの歯の痛みが虫歯以外の原因であることもあります。以下のような他の理由が考えられます。
- 知覚過敏
- 親知らず
- 歯茎の痛み
- 歯ぎしり
- 食いしばり
それぞれの原因について、詳しくご説明します。
虫歯以外で歯が痛む原因①:知覚過敏で歯が痛む
虫歯ではなくても、知覚過敏が原因で歯が痛むことがあります。冷たいものを食べるときに感じる「キーン」とした痛みが典型ですが、重症化すると痛みが長引くこともあります。
知覚過敏は、歯の象牙質が露出して痛みを感じる症状で、歯磨きが不十分だったり、力を入れすぎて磨いたりすることで引き起こされます。
軽度の場合はセルフケアで改善可能ですが、重症化すると歯科での治療が必要です。
虫歯以外で歯が痛む原因②:親知らずが痛んでいる
親知らずは通常痛みを伴わないものの、以下のような場合に痛みを感じます。
- きちんと磨けていない
- 歯茎に食い込んでいる
- 横に生えている
親知らずは磨きにくいため、汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖することによって痛みや腫れが生じます。
また、歯茎に食い込んで生えていたり、横向きに生えて他の歯を押している場合にも痛みを引き起こします。痛みが強い場合は、抜歯が必要なことがあります。
虫歯以外で歯が痛む原因③:歯茎が痛む
歯が痛いと思っても、実際には歯茎の問題が原因の場合もあります。
歯茎の腫れや痛みは、歯周病や歯肉炎が原因であることが多いです。歯肉炎は初期段階で、歯茎が腫れて出血することがあります。
進行して歯周病になると、歯茎から膿が出たり、歯がグラグラするようになります。歯周病が進行すると、強い歯茎の炎症が痛みを引き起こします。
虫歯以外で歯が痛む原因④:歯ぎしり・食いしばり
寝ている間に無意識に歯ぎしりや食いしばりをしていると、痛みを感じることがあります。噛む力が過度の負担となり、歯と歯槽骨の間に炎症が生じ、痛みが起こります。
歯ぎしりは、体重の数倍~数十倍の力がかかることもあるため、炎症が悪化し「咬合性外傷」と呼ばれる病気に発展することもあります。
治療には歯科医院での対応が必要です。
虫歯が痛い時に避けたい行動
虫歯の痛みで眠れないとき、以下の行動は避けるようにしましょう。
- 飲酒
- 喫煙
- 入浴
- 患部に触れる
夜は横になることで血流が頭部に集中し、痛みが増す原因となります。飲酒や喫煙、入浴は血行を促進し、痛みを悪化させるため、控えることが大切です。
また、痛みが気になるからといって、細菌のついた手で患部に触れると、痛みがさらに強くなる可能性があるため、触れないようにしましょう。
年齢によって虫歯ができやすい場所
年齢が変わると、虫歯が生じやすい部位も変わります。年代別の傾向を押さえておくと、虫歯が痛い状態になる前に対策しやすくなります。
●子どもの虫歯好発部位
- 1歳~2歳:上顎前歯
- 2歳~3歳:奥歯のかむ面
- 4歳~5歳:奥歯と奥歯の間
- 6歳~9歳:第一大臼歯
- 9歳~12歳:乳臼歯と第一大臼歯の間
子どもは、乳歯の萌出期や永久歯への生え替わり期に合わせて、虫歯の狙われやすい場所が移っていきます。
仕上げ磨きは10歳~12歳頃まで保護者が続けるのがおすすめです。小学校入学を機にやめてしまうと磨き残しが増え、見えにくい部位で進行して痛い症状が出やすくなります。
●大人の虫歯好発部位
- 歯と歯ぐきの境目
- 歯ぐきが下がって露出した歯根部
- 被せもの・詰めものの下(二次虫歯)
大人では、口腔内をどれだけ健全に維持できるかが鍵になります。歯周病などで歯ぐきが下がると、境目や歯根部で虫歯のリスクが高まります。
また、治療済みの歯でも、被せもの・詰めものと歯のわずかなすき間から細菌が侵入し、二次虫歯となって虫歯が痛い状態に至ることがあります。
【段階別】虫歯の状態と現れる症状
虫歯は、放置すると進行して痛みや不快感を引き起こすことがあります。虫歯が進行すると、治療が難しくなりますので、早期の治療が重要です。
虫歯の状態によって現れる症状が異なります。以下では、虫歯の状態別に現れる症状について説明します。
【C0】表面の虫歯

表面の虫歯とは、歯の表面にできる虫歯のことです。
この段階の虫歯は歯磨きを怠ると歯垢や歯石がたまってしまい、より進行しやすくなります。
また、甘い飲み物や食べ物を多くとると、虫歯の原因となる菌が繁殖しやすくなります。
現れる症状としては、「白い点やシミができる」「食べ物や飲み物が冷たいときにしみる」
「歯をくいしばると痛む」などがあります。
【C1】エナメル質までおよんだ虫歯

エナメル質まで虫歯が進行すると、虫歯が表面から内部に入り込み、神経に近づいていきます。
この段階の虫歯は、治療が必要です。治療方法は、虫歯の進行状況によって、削った部分を詰める方法や被せる方法があります。
現れる症状としては、「歯がしみる」「甘いものを食べた後に痛む」「口の中がネバネバする」「虫歯の部分が茶色くなる」があげられます。
【C2】象牙質までおよんだ虫歯

象牙質まで虫歯が進行すると、歯の内部にある神経にまで虫歯菌が到達する可能性があり、神経に侵入すると、痛みや違和感が生じる場合があります。
具体的な症状としては、「歯の表面に茶色や黒色の斑点が現れる」「歯が熱や冷たいものに触れると痛みを感じる」「甘いものを食べた後に痛む」「歯がしみる」「歯茎が腫れる」「歯が長い時間痛む」などがあります。
【C3】神経までおよんだ虫歯

神経まで虫歯が進行した場合、神経にあたる部分が痛み出します。
神経は歯の中心部にあり、虫歯菌によって感染し炎症を起こします。この炎症が原因で強い痛みが生じるのです。
また、神経が死んでしまうと歯の色が変色してしまうことがあるため、歯の表面に黒や褐色の斑点が現れます。歯が変色していることで、虫歯が進行していることに気づくケースもあります。
【C4】歯根までおよんだ虫歯

歯根まで虫歯が進行した場合、歯の神経が死んでいるため痛みを感じなくなりますが、膿が溜まって膨張したり、歯周病が併発したりすることで痛みを伴います。
歯茎の腫れや膿が出る可能性があるほか、虫歯の影響で歯が動いたり、歯周病が進行したりすることで歯が抜けることもあります。
虫歯が進行するほど治療も難しくなるため、早期発見・早期治療が大切です。歯磨きを丁寧に行い、虫歯予防に努めましょう。また、虫歯が疑われる場合は、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
関連記事>>末期の虫歯に起こる症状と虫歯の進行度にあわせた治療法
虫歯のメカニズム
口内の細菌が糖から酸をつくって歯を溶かし、虫歯が進行して最終的に虫歯が痛い原因となる流れを解説します。
虫歯のメカニズム①:歯垢・プラークの蓄積
●歯垢の正体は細菌
歯垢とは何か、まず押さえておきましょう。歯の表面や歯茎と歯の境目に付着する白く粘つく物質で、食べカスの一種だと誤解されがちです。
実際には食べカスではなく、細菌の集合体です。歯垢1mgの中には約300種類、総数でおよそ1億個もの細菌が潜んでいるとされます。
磨き残しがあると形成が進み、食後およそ8時間で歯垢ができ始めるといわれています。この歯垢が増えると酸が産生され、やがて虫歯が痛い原因につながります。
●バイオフィルム
水まわりに生じるヌルヌルの膜と同じ仕組みで、細菌が作る生物膜をバイオフィルムと呼びます。排水溝のヌメリが典型例です。
このバイオフィルムは歯面にも形成され、食後約8時間で歯垢が現れ、48時間で細菌が急増し、72時間後には歯面に強固に張り付きます。
完全に取り除くには日々のブラッシングに加えて歯科医院でのクリーニングが必要です。歯垢は虫歯だけでなく歯周病や口臭の原因にもなるため、毎日のケアを徹底し、痛い症状が出る前に対処しましょう。
虫歯のメカニズム②:脱灰と再石灰化
歯は酸に弱く、口内では「脱灰」と「再石灰化」を日々くり返しています。
通常は中性に近い口腔内pHも、飲食を始めると一時的に酸性側へ傾き、エナメル質のミネラルが溶け出す脱灰が進行します。 その後、唾液中のカルシウムやリンが表面に戻ることで再石灰化が起こり、およそ20~40分かけてpHは中性へ回復します。
このサイクルはバランスが保たれていれば問題ありませんが、食べる時間が長い・回数が多いほど酸性の時間が延び、脱灰が優位になります。
再石灰化が追いつかなくなると、やがて穴が開いて虫歯となり、進行すれば虫歯が痛い原因にもつながります。そのため、だらだら食べ続ける習慣や間食の多さはリスクを高めます。
食事やおやつの時間を区切り、口内が中性に戻るタイミングを確保することが、虫歯を防ぎ痛い思いを避けるうえで重要です。
大人の虫歯の原因
大人の虫歯は一つの要因で起こるわけではなく、生活習慣や口腔環境、治療済みの歯の状態などが重なって発生します。放置すると虫歯が痛い症状につながるため、以下で主な原因を確認していきましょう。
大人の虫歯の原因①:並びが悪い
歯並びは第一印象にも影響するため見た目を気にする人は多いですが、問題は見た目だけではありません。歯が重なっていたりガタついていると、歯と歯の間や段差が死角になり、汚れや食べカスが溜まりやすくなります。
さらに歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが増えることで虫歯リスクが上昇し、進行すれば虫歯が痛い状態に陥ることもあります。
歯科矯正で並びを整えると、見た目の改善に加えて清掃性が高まり、虫歯のリスク低減にもつながります。
大人の虫歯の原因②:歯の質が弱い
歯はエナメル質・象牙質・歯髄の三層で構成され、表層のエナメル質は体内で最も硬い組織です。
しかし、形成の過程で不具合が起こり、エナメル質が十分に作られない「エナメル質形成不全(石灰化不全)」になることがあります。エナメル質が薄い・粗いと酸に溶けやすく、虫歯の進行が早まり、結果として虫歯が痛い症状を招きやすい状態になります。
対処法としては、フッ素塗布で再石灰化を促すほか、欠損部をレジン(歯科用プラスチック)で補ったり、必要に応じて被せ物で保護する方法が選択されます。
(参考)日本小児保健協会学術集会 シンポジウム3「歯の形成不全:知っておきたいこと、やっておきたいこと」
大人の虫歯の原因③:食生活
虫歯菌は食べ物に含まれる糖を栄養源にして酸をつくり、その酸が歯を溶かします。そのため、チョコレートや砂糖菓子など糖分の多い食品だけでなく、歯に付きやすいキャラメルやポテトチップスのような粘着・粉状の食品も虫歯を招きやすい要因になります。
さらに、間食の回数が多い、あるいはお酒を飲みながら長時間だらだら食べる習慣があると、口内が酸性に傾く時間が延びます。
再石灰化が追いつきにくくなり、虫歯が進行して最終的に虫歯が痛い状態へつながるリスクが高まります。
大人の虫歯の原因④:喫煙習慣
喫煙は呼吸器疾患や心疾患、脳梗塞のリスクを高めるだけでなく、虫歯にも深く関わります。タバコを吸うと口が乾きやすく(ドライマウス)、唾液による自浄作用が低下して汚れが残りやすくなり、結果として虫歯菌が増殖します。
さらにタバコには多くの有害物質が含まれ、口腔環境を悪化させます。喫煙により発生する一酸化炭素の影響で組織への酸素供給が妨げられ、歯肉の毛細血管が収縮します。
その結果、歯茎が黒ずんだり免疫力が落ちたりして、歯周病や虫歯のリスクが上がり、進行すれば虫歯が痛い状態に至ることもあります。
大人の虫歯の原因⑤:妊娠
妊娠中はつわりなどで歯ブラシを口に入れられないことがあり、十分に磨けない日が続くと虫歯リスクが高まります。 加えて、妊娠を維持するために女性ホルモンのバランスが変化し、唾液が粘つきやすくなるため自浄作用が弱まります。
この状態が続くと口腔環境は悪化し、虫歯が進みやすく、悪化すると虫歯が痛い症状につながります。 妊娠中の口内はとてもデリケートです。
体調が安定しやすい妊娠16週~28週の間に、無理のない範囲で検診や必要な治療を受けるようにしましょう。
子どもの虫歯の原因
子どもの虫歯は一つの要因で起こるものではなく、摂る飲み物・食べ物の内容やタイミングなど複数の要素が重なって発生します。
放置すると進行が早く虫歯が痛い状態になりやすいため、以下で主な原因を確認していきましょう。
子どもの虫歯の原因①:飲みもの
スポーツ飲料は水分補給目的で選ばれがちですが、実際には強い酸性で、糖分も多く含まれるものが少なくありません(角砂糖に換算して数十個分に及ぶことも)。そのため、日常的に飲む・ちびちび飲む・飲んだ後に歯を磨かない時間が長いほど、虫歯リスクが上昇します。
また、100%フルーツジュースは精製した砂糖を加えていなくても果物由来の糖分が含まれているため注意が必要です。
砂糖無添加でも、飲みすぎれば口内が酸性に傾く時間が延び、やがて虫歯が痛い状態を招く原因になります。
子どもの虫歯の原因②:食べもの
機嫌を取る目的で甘いお菓子や飴を与える習慣がつくと、「泣けば甘いものがもらえる」と学習し、口の中に甘味が存在する時間が長くなりがちです。その結果、歯の表面が酸にさらされる時間が増え、虫歯が進行しやすくなります。
さらに、お菓子を食べたあとに歯を磨かず就寝すると、就寝中は唾液が減るため細菌が増えやすく、翌朝までに一気に悪化してしまうことがあります。
放置すると虫歯が痛い症状につながるため、就寝前のケアを徹底しましょう。
子どもの虫歯の原因③:哺乳瓶
哺乳瓶は少量ずつ口に入る設計のため、ミルクが長時間歯に触れやすく、むし歯(いわゆるボトルカリエス)のリスクが上がります。とくに哺乳瓶でジュースやスポーツ飲料を与えるのは、非常に虫歯になりやすいので避けましょう。
哺乳瓶の使用は目安として1歳~1歳6か月頃から徐々に控えるのが望ましいとされています。
お子さまの体調やタイミングを見ながら、水や麦茶へ切り替えるなどの工夫をして、虫歯が痛い事態になる前に予防していきましょう。
虫歯が痛む際の応急処置
虫歯が痛む際の応急処置について説明します。
痛み止めを飲む
虫歯が痛いときは、市販の痛み止め薬を飲むと痛みを和らげることができます。ただし、痛みが治まっても、虫歯の治療は必要です。痛み止め薬を常用するのは避けましょう。
患部を冷やす
虫歯が痛いときは、患部を冷やすと痛みを和らげることができます。
アイスパックなどを使って、直接患部に当ててみましょう。ただし、直接アイスパックを当てるのは避けてください。
患部を保護するために、タオルなどで包んでから当てるようにしましょう。
関連記事>>虫歯が痛いときは冷やすと良いのはなぜ?正しい冷やし方と応急処置法
血流がよくなる行動を避ける
虫歯が痛いときは、血流がよくなるような行動を避けてください。
激しい運動やストレスなど、血流がよくなる要因を避けることが大切です。血流がよくなると治療した歯に負荷がかかる可能性があり、痛みの原因となりかねません。
やさしく丁寧に歯磨きをする
歯垢が溜まると細菌が増え、痛みが強くなりやすくなります。食後はできるだけ早く、やさしく丁寧に歯磨きをすることが大切です。
歯ブラシが届きにくい場所には、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、しっかり汚れを取るようにしましょう。
軽度の場合は正露丸を詰める
腹痛に使う正露丸には歯痛を抑える成分が含まれており、応急処置として有効です。患部に直接作用するため、鎮痛薬よりも即効性があります。
ただし、痛みを抑えるだけで虫歯を治すわけではないので、早めに歯科を受診することが重要です。
手のツボを押す
手の人差し指と親指の骨が合流する部分、「合谷(ごうこく)」というツボを押すことで、炎症を和らげる効果が期待できます。
合谷は指の少し人差し指寄りにあり、押すと軽い痛みを感じる部分です。2〜3分ほど強めに押してみてください。
虫歯の治療の痛みはどれくらい?
虫歯が神経に近づくほど、治療時に痛みが生じやすくなります。エナメル層(C0やC1の虫歯)は神経が通っていないため、削っても基本的に痛みはありません。
しかし、C2以上の虫歯では、神経に近づくほど痛みが強くなります。ですが、麻酔を使うことでほとんど痛みを感じずに治療を受けることができます。
虫歯治療の痛みの緩和方法
虫歯治療の際、痛みを少しでも和らげたいと考える方は多いでしょう。痛みが苦手で治療に踏み切れない方もいるかもしれません。
以下では、治療時の痛みを軽減する方法をご紹介します。
虫歯治療の痛みの緩和方法①:早い段階で治療する
C0の段階で早期発見できれば再石灰化で治療可能で、C1まで進行していれば痛みなく治療できます。治療の痛みを避けるためには、虫歯を早期に発見し、すぐに治療することが重要です。
ただし、C0やC1は自覚症状がなく、見た目もわかりにくいため、定期的な歯科検診を受けることが推奨されます。
虫歯治療の痛みの緩和方法②:麻酔を使う
虫歯の治療では麻酔を使って痛みを抑えることができます。麻酔の注射自体にも痛みがありますが、針を細くし、ゆっくり注入することで痛みを軽減できます。
虫歯治療の痛みの緩和方法③:ミニマルインターベンション治療
ミニマルインターベンション治療は、歯をなるべく削らず、最小限の部分だけを取り除く方法です。
削る量が少ないため、治療時の痛みを軽減できるだけでなく、歯を削る感覚が苦手な方にもおすすめです。
虫歯で「手遅れ」とはどういう意味?
虫歯には、「歯の神経が手遅れ」や「歯自体が手遅れ」といった状態があります。
歯の神経にとっての手遅れ
歯の神経が手遅れというのは、神経が壊死し、失われることを指します。初期の虫歯では痛みを感じることは少なく、痛みが徐々に現れます。
進行すると慢性的な痛みが続き、何もしていなくても痛みを感じる「自発痛」が起こります。この状態になると、神経を取る処置が必要になり、神経を失った歯は弱くなり、寿命が短くなります。
歯にとっての手遅れ
歯にとっての手遅れとは、歯を失うことです。
虫歯治療は、主に「削って感染部位を取り除く」方法ですが、この削る治療にも限界があります。残る歯の根が10mmを切ると、抜歯せざるを得なくなります。
また、神経を取って弱くなった歯にヒビが入ると、抜歯のリスクが高まります。
当院での虫歯に対する治療
虫歯の前兆の治療
虫歯の前兆では、歯の表面のエナメル質が溶けはじめます。本来ならば、患者様へのご負担も少ないこの段階で治療をはじめるのが理想的ですが、前兆の段階では痛みを感じることがないため、虫歯に気づくことが困難です。
しかし、虫歯は徐々に進行するものであり、放置すると、最悪の場合、抜歯が必要になります。
さくら歯科では、歯科用レントゲンを導入しており、診察の段階で虫歯の有無を確認しているため、ご自身の歯の状態が気になる方は、ぜひお越しください。
軽度の虫歯治療
軽度の虫歯では、溝や穴ができる、また黒ずむなど、初期段階の虫歯に比べて、見た目に変化があるのが特徴です。虫歯の前兆の段階と同様、痛みは感じませんが、冷たいものが歯にしみる場合もあります。
軽度の虫歯であれば、わずかに虫歯の部分を削り、詰め物を詰めるだけで治療が完了するので、このような症状がみられる場合は、早めに当院へご相談ください。
中度の虫歯治療
エナメル質の内側の象牙質にまで虫歯が進行すると、痛みを感じ始める方も増えます。多くの方はこの段階で虫歯に気づき、痛み以外にも虫歯の部分が黒くなる、また冷たいものや甘いものが歯にしみるなどの症状が表れます。
治療方法も本格的になり、虫歯の部分を削り、詰め物や被せ物で元の歯を補う治療が必要です。虫歯菌が象牙質まで到達すると、進行速度が速まり、あっという間に重度の虫歯にまで進行します。
痛みを感じない場合でも見た目に変化があった際は、急いで当院にお越しください。
重度の虫歯治療
重度の虫歯になると、神経や歯根にまで虫歯菌が進行し、最悪の場合、歯のほとんどがなくなってしまいます。また、日常生活に支障をきたすほどの痛みに襲われ、歯の神経を取り除く根管治療や抜歯が必要になります。
抜歯後は、被せ物による治療が困難なため、ブリッジやインプラントなどで歯を補わなければなりません。
手術が大々的になるとともに、通院回数も増えるので、費用面や健康面を考慮すると、重度の虫歯になる前に治療を受けることが大切です。
自宅でできる虫歯予防
自宅でできる虫歯予防①:正しいブラッシング
虫歯は特に夜間に繁殖しやすいため、就寝前にしっかりとブラッシングを行うことが大切です。
また、食後はすぐに歯を磨き、食べかすを残さないようにしましょう。
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自宅でできる虫歯予防②:正しい食生活
かみごたえのある食べ物は、噛んでいる間に歯の表面の汚れを落とす助けになります。また、よく噛むことで唾液の分泌が促進され、口の中の汚れを洗い流してくれます。
硬い食べ物はしっかり噛んで食べることをおすすめします。
おやつや飲み物は、糖分が多いものをだらだらと摂取しないように心がけましょう。糖分を長時間摂取すると、虫歯菌が酸を作りやすくなります。
自宅でできる虫歯予防③:キシリトールで虫歯予防
キシリトールを含むガムを噛むと、唾液が増加し、虫歯予防に効果があります。また、キシリトールは歯の再石灰化を助け、虫歯菌を弱める効果があるとされています。
定期検診で虫歯を予防
早期発見の大切さ
虫歯は進行しないと自覚しにくいため、痛みや症状が現れてから治療を始めると、歯の健康を維持するのは難しくなります。
初期段階での適切な処置を行うためには、定期的な歯科検診が重要です。これにより、虫歯を最小限に抑えることができ、健康な歯を長期間保つことができます。
痛みを感じたら我慢せずに歯科医を受診しましょう
歯に痛みを感じた場合、多くは虫歯が原因です。そのほかにも歯周病や歯根の炎症などがあげられます。
痛みを感じたのであれば、まずは我慢せずに歯科医を受診することがおすすめです。
たとえば虫歯にも段階があり、我慢できるからと放置しておくと、徐々に進行し、神経や歯根にまで虫歯菌が到達し、取り返しのつかない事態となる可能性があります。
時には痛みがないままに虫歯が進行するケースもありますので、定期的な検診で口腔内を清潔に保つようにしましょう。
明大前駅のさくら歯科では定期検診やクリーニングにも対応しています。痛みがある時はもちろん、日常の中でもぜひお気軽に受診してください。患者様1人1人に真剣に向き合い、来院して良かったと思われるよう日々治療に励んでいます。
また、駅から徒歩1分という立地と、急な歯の痛みによる当日アポも承っておりますので、明大前駅の歯医者ならさくら歯科へご連絡ください。
コラム監修者 役職 理事長 略歴 実績 20年前からインプラント治療に着目。
現在地方からインプラント治療で通院の患者様も多く年間多くのインプラント治療を行っています。
10年程前から審美治療にも着目しセラミック矯正など審美治療にも力をいれている。





