虫歯は、ただ痛みを引き起こすだけではなく、進行すると熱を引き起こします。これは虫歯が細菌感染症であるため、体が細菌に対抗するための反応として発熱が起こるからです。
そこで、今回は虫歯が原因で起こる発熱について、根尖性歯周炎や上顎洞炎などの疾患から親知らずや歯周病が発熱の原因になる場合まで詳しく解説します。また、熱が出たときの対処法についてもご紹介します。
目次
虫歯が原因で熱が出る?
虫歯はただの歯の痛みや不快感だけをもたらすものだと思っていませんか? 実は、虫歯が進行すると熱を引き起こすことがあります。
これは虫歯が細菌感染症であることから、体が細菌に対抗するために発熱反応を起こすからです。そのため、突然熱が出て理由がわからないときは、虫歯が原因かもしれません。
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虫歯が原因の発熱
虫歯が進行し歯の内部にある歯髄まで細菌が到達すると、そこで炎症反応が起き、体温が上昇します。つまり発熱を引き起こすことになります。
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根尖性歯周炎による発熱
根尖性歯周炎は、歯髄炎がさらに進行して歯の根尖部(歯の先端部分)にまで炎症が広がった状態を指します。これにより、体は細菌に対抗するための免疫反応を引き起こし、その結果、熱を出します。
上顎洞炎による発熱
また、上顎の奥歯の根尖部が上顎洞と近接しているため、虫歯が原因で歯根尖部に炎症が起こると、それが上顎洞にまで広がり上顎洞炎を引き起こすことがあります。
このときも体は炎症部位の細菌に対抗するために発熱反応を起こします。
歯周病や親知らずにも発熱のリスクがある
虫歯だけでなく、歯周病や親知らずの問題も発熱を引き起こす可能性があります。
特に、親知らずが生えてくる際に周囲の組織に炎症を起こすと、それが全身に影響を及ぼし、発熱や頭痛、倦怠感といった全身症状を引き起こすことがあります。
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熱が出たときに注意したいポイント
実際に虫歯や歯周病が原因で熱が出たときは、以下のことに注意して行動することが大切です。
ポイント①患部に触らない
痛みがあるとつい患部に手をやりがちですが、細菌がさらに広がる可能性があるため、患部を触るのは避けましょう。
ポイント②お風呂に入らない
熱が出ているときにお風呂に入ると、体温がさらに上昇し、体調を悪化させる可能性があります。 シャワーなどで体を清潔に保つことをおすすめします。
ポイント③アルコールを控える
アルコールは血管を拡張させ、発熱を悪化させる可能性があります。また、免疫機能を低下させるため、病気の回復を妨げる可能性も否定できません。熱が出ているときはアルコールの摂取を控え、十分な休息を取ることが大切です。
虫歯や歯周病が引き起こす発熱は、体全体に影響を及ぼす可能性があります。熱が出たときは、虫歯や歯周病が原因でないか確認し、必要な場合はすぐに歯科医療機関に相談しましょう。
虫歯から始まる発熱、見過ごさないために
虫歯と聞いて思い浮かべるのは、たいてい歯の痛みや不快感ですが、実はそれだけではありません。虫歯が進行すれば、体全体に影響を及ぼす熱を引き起こす可能性があるのです。そして、それはただの虫歯だけでなく、歯周病や親知らずにも当てはまります。
熱が出たときは、これらの疾患が原因でないかを確認し、必要ならすぐに歯科医療機関に相談することが大切です。さらに、熱が出たときには、患部を触らない、お風呂に入らない、アルコールを控えるなどの行動を心掛けることで、病状の悪化を避けられます。虫歯から始まる発熱、それを見過ごさないためにも、これらの知識をしっかりと身につけておくべきです。
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