2023/05/24

虫歯は、歯の表面を覆うエナメル質や象牙質が脱酸素化されてしまうことで、進行していく病気です。その原因はさまざまですが、日常生活の中で簡単にできる予防方法もあります。ここでは、虫歯の原因とそれを予防する方法についてご紹介します。
目次
虫歯が発生する4つの原因とは
歯の健康に欠かせないのが虫歯予防です。しかし、虫歯になってしまう原因は人それぞれで異なります。そこで、虫歯が発生する4つの原因を解説します。
原因①虫歯菌(ミュータンス菌)
虫歯の原因は「虫歯菌(ミュータンス菌)」です。
歯垢にいるこの菌は、歯の表面についた糖分を分解し、酸を生成します。この酸が歯のエナメル質を溶かして、虫歯を作ってしまいます。
原因②糖分
糖分を多く摂取することも虫歯の原因のひとつです。
砂糖、飲料水、菓子、果物など、糖分が多く含まれるものを摂り過ぎると、歯の表面についた歯垢の虫歯菌が増殖し、歯を溶かす酸が生成されます。
原因③時間
糖分が口の中に長時間あると、虫歯の原因となります。
歯の表面に付いた歯垢は、歯磨きで落とすことができますが、歯磨きをしないでいると、歯垢が歯の表面に残り、虫歯菌が増殖してしまいます。
また、口の中に残ったものが時間とともに歯の表面から取れなくなると、歯垢が増殖しやすくなります。
原因④歯の質
歯の質も虫歯になる原因となります。
歯のエナメル質が薄い、歯が不規則に生えている、歯が詰まっているなど、歯の形状が悪いと歯ブラシが入りにくく、歯垢が残りやすくなるなどがあげられます。
虫歯の原因はさまざまですが、日頃の歯磨きや定期的な歯科検診が重要です。虫歯を防ぐために、食事や生活習慣の見直しも大切です。
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虫歯が発生しやすい口内の特徴
毎日歯磨きをしっかりしていても、なぜか虫歯になりやすい人がいます。実は、虫歯が発生しやすい人には特徴があります。今回3つの観点から解説します。
特徴①唾液の量が少ない
唾液は、口内の細菌の繁殖を防ぐために重要な働きをしています。
唾液には、歯垢を洗い流す作用や、中和作用があるため、虫歯菌の繁殖を防ぐための働きがあります。
しかし、唾液の量が少ないと、これらの働きが弱まってしまうため、結果として虫歯菌が繁殖しやすくなるのです。
唾液の量が少ない原因には、ストレスや緊張、薬の副作用、加齢などがあります。唾液の量が少ないと感じる場合は、歯科医院で相談することをおすすめします。
特徴②詰め物・被せ物が多い
詰め物や被せ物が多い人は、虫歯になりやすい傾向があります。
詰め物や被せ物は歯の表面を削ってつけるため、歯の構造が弱くなり、虫歯にかかりやすくなるからです。
また、詰め物や被せ物の縁には、虫歯菌が繁殖しやすい歯垢がたまりやすく、虫歯が発生しやすくなります。
詰め物や被せ物を入れた場合、歯磨きの際には、特に詰め物や被せ物周辺をしっかり磨くように心がけることが大切といえるでしょう。
特徴③磨き残しが多く細菌が多い
歯磨きを十分に行わない場合、口の中に細菌が繁殖し、歯の表面に付着します。
その結果、酸が発生して歯のエナメル質を溶かすことになります。
特に、歯ブラシで磨きにくい歯として知られる奥歯や、歯と歯茎の間の歯垢を取り除くことができない場合は、磨き残しが残りやすく、細菌の繁殖につながります。
また、歯間ブラシやフロスを使用することで、歯と歯の間の汚れや磨き残しを取り除くことができます。これらを使うことで、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。
口内環境を整えるためには日常的な口腔ケアを心がけることが重要です。歯磨きやうがいだけでなく、健康的な食生活や、適度な運動なども、虫歯予防につながるので、積極的に取り入れていきましょう。
関連記事>>歯磨きをしても虫歯になる4つの理由と虫歯を予防するための方法
虫歯を発生させないためには
虫歯が進行すると、歯が黒ずんだり、痛くなったりすることがあります。虫歯を発生させないためには、以下の3つの方法が効果的です。
ブラッシングの徹底
虫歯の原因のひとつは、歯についた食べカスが細菌によって酸に変わり、歯の表面を溶かすことです。
そのため、食後にはしっかり歯磨きをする習慣をつけましょう。
歯磨きの方法は、歯ブラシを上下に動かすよりも、歯と歯の隙間を磨くようにすると効果的です。また、歯ブラシの毛先を細かくカットして使用することで、より隅々まで磨くことができます。
ただし、食後すぐに歯磨きをするのは避けた方が良い場合もあります。特に酸性食品や飲料を摂取した場合は、歯を傷つける可能性があるため、少なくとも30分ほど間を開けてから歯を磨くようにしましょう。
フッ素が配合してある歯磨き粉を使用する
フッ素は、歯の表面を強くする効果があります。
そのため、フッ素配合の歯磨き粉を使用することで、虫歯の発生を防ぐことができます。
ただし、フッ素配合の歯磨き粉は、子供の場合は量に注意が必要です。大量のフッ素を一度に摂取してしまうと、急性中毒を引き起こすからです。
量を適切に守っておけば、事故が起こることは滅多にありませんが、保護者の方が見守っている中で使用するようにしましょう。
関連記事>>虫歯予防は歯磨き粉を活用しましょう!歯磨き粉の選び方の4つのポイント
糖分を摂取しすぎない
虫歯の原因として、砂糖やデンプン質などの糖分が口内の細菌によって酸に変わり、歯の表面を溶かすことが挙げられます。
そのため、糖分を過剰に摂取しないことが大切です。また、砂糖を摂取した場合は、歯磨きを怠らずに行いましょう。
歯科医院でメンテナンスを受ける
虫歯を発生させないためには、歯科医院でのメンテナンスを受けることも重要です。
歯科医院でのメンテナンスは、自分で行う歯磨きや予防処置ではできない専門的な清掃や検査が行われます。
歯科医院でのメンテナンスは、虫歯や歯周病の早期発見につながり、治療費や治療期間を抑えることができます。また、歯石や歯垢の除去、歯の表面のツルツル感を取り戻すポリッシングなど、美しい歯を保つためにも重要です。
定期的なメンテナンスの頻度については、一般的に数ヶ月に1回程度が推奨されています。
虫歯や歯周病のリスクが高い人や、歯並びの矯正治療を行っている人などは、より頻繁にメンテナンスを受けることが望ましいでしょう。
虫歯は、歯磨きや食生活の改善、歯科医院でのメンテナンスなど、自分でできる予防策を実践することで、予防・治療が可能です。
ぜひ、日常生活に取り入れてみてください。
虫歯の原因を特定して予防していきましょう
虫歯の原因は、糖分の摂取、ブラッシング不足、細菌の繁殖などが考えられます。
予防のためには、しっかりとブラッシングを行い、フッ素配合の歯磨き粉を使うこと、糖分の摂取を控えめにすることが大切です。また、歯科医院での定期的なメンテナンスも効果的です。
明大前駅のさくら歯科では虫歯治療はもちろん、定期メンテナンスでもご利用いただけます。まずはお気軽にお立ち寄りください。
患者様1人1人に真剣に向き合い、来院して良かったと思われるよう日々治療に励んでいます。
また、駅から徒歩1分という立地と、急な歯の痛みによる当日アポも承っておりますので、明大前駅の歯医者ならさくら歯科へご連絡ください。
コラム監修者

役職 理事長
資格など
- ブローネマルク インプラントコース修了
- インビザラインiGO 修了
- 日本口腔インプラント学会 会員
- 日本歯周病学会 会員
略歴
- 1995年 明海大学歯学部 卒業
- 1995年~井上歯科医院 勤務
- キヌタ歯科医院 勤務
- 1999年 さくら歯科 開業
実績
20年前からインプラント治療に着目。
現在地方からインプラント治療で通院の患者様も多く年間多くのインプラント治療を行っています。
10年程前から審美治療にも着目しセラミック矯正など審美治療にも力をいれている。