歯医者の歯科検診を大人が受ける場合の頻度と年齢ごとの違い
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歯医者の歯科健診に行く頻度で悩んでいる方に向けて、適切な頻度や検診の必要性について解説します。

年齢を重ねて大人になると、歯科検診の頻度に迷う方は多いようです。小学校での歯科検診の感覚で、「年1回でも良いのでは」と思われる方もいるでしょうが、年1回では少なすぎます。

そこで大人の方が歯医者で歯科健診を受けるときの、適切な頻度についてご紹介していきます。お読みいただければ歯科健診の正しい頻度がおわかりいただけるはずです。

 

定期健診の内容

歯科検診器具

 

それではまず、歯科定期検診の内容からご紹介していきます。

 

【検診の内容】

  • 歯茎のチェック
  • 歯周ポケットの深さチェック
  • 歯やかみ合わせのチェック
  • 歯のクリーニング
  • 歯磨き指導
  • フッ素塗布
  • 歯科相談

実施される内容は歯科医院により変わりますが、一般的には以上の7つの観点から検診を行います。歯科定期検診の基本は、歯茎・歯周ポケット・歯・かみ合わせのチェックです。虫歯や歯周病、その他の病気の可能性がないか確認します。

そして健康的な歯を保つために必要となるのが、歯のクリーニングや歯磨き指導、フッ素塗布などです。歯科定期検診とは以上のように、歯や歯茎に異常がないことの確認や、予防歯科の項目を中心として行われるものです。

 

歯医者の定期健診の頻度

歯医者の定期歯科検診の頻度は、大人で3~6か月に1回とされていることがほとんどです。虫歯や歯周病にかかりやすいと思われる人であれば、頻度が高くなることもあります。そのため年齢を重ねた方は定期歯科検診の頻度が多くなるでしょう。歯周疾患は年齢を重ねるにつれ増える傾向にあるためです[1]。

一度除去しても、歯周病菌は3か月後にまた増えると言われています。そのため歯周病を防ぐ意味でも、大人の方であれば3か月から半年に1度の頻度で歯科健診を受けるのがおすすめです。

【関連記事】虫歯は歯磨き粉で予防できる!予防効果の高い選び方の4つのポイント

 

歯医者の定期健診は1年間に1回ではダメ?

歯医者の歯科健診の頻度を年1回にすることにはリスクがあります。もし虫歯や歯周病になったとして、1年後の歯科健診で発見されたとします。すると検診を受けたときには、かなり症状が進行しているはずです。

歯科疾患の進行は非常に早いこともあるので、年1回の歯科検診では発見・治療が遅れるリスクがあるのでおすすめできません。

【関連記事】歯磨きをしても虫歯になる4つの理由と虫歯を予防するための方法

 

定期健診のメリット

歯医者で検診を受ける男性

3~6か月の頻度で歯医者にて定期歯科健診を受けることには、さまざまなメリットがあります。次の3つのメリットをご覧いただければ、検診の必要性がご理解いただけるはずです。

 

予防措置を受けられる

まずは歯科予防措置が受けられることが大きなメリットと言えます。虫歯や歯周病などの歯科疾患は、予防措置にて発生を軽減させられるものです。かかってから治療をするよりも、予防をした方が患者様にとっても負担が少なくなるでしょう。

歯医者の定期歯科健診を適切な頻度で受ければ、歯科疾患で痛みなどを感じることもなくなります。口内の疾患は全身疾患に影響をおよぼすこともあり、口内だけでなく全身への予防措置として役立つものです。

【関連記事】虫歯になりやすい歯・虫歯になりやすい場所と効果的な予防方法3選

 

早期治療につながる

歯科健診は早期治療にもつながります。治療はいずれの疾患にして、早期治療を始めれば治りやすく、治療期間も短くなります。定期検診で早期に虫歯や歯周病などを発見できれば、治療の負担が少なくなり、健康な歯を保ちやすくなるはずです。

そのために3~6か月に1度の検診が望ましいとされています。年齢に関わらず大人の方でも頻度高く歯医者の歯科検診に通えば、早期治療により治療の負担が少なくなるでしょう。

【関連記事】初期虫歯の治療法とは?特徴と症状、早期発見のポイントをチェック

 

医療費が安くなる

医療費が安くなることもメリットのひとつです。歯医者での歯科検診で早期発見・早期治療が行えれば歯科治療のトータル費用は安くなります。しかしそれだけではありません。

歯周病の方は糖尿病になるリスクが高く[2]、重度の歯周病になると心臓疾患のリスクは2.8倍まで増加すると報告されました[3]。口内の健康を維持することは、歯科だけでなくその他の診療科の医療費削減にも与えます。

 

歯医者の定期健診の値段

歯医者の定期検診の料金は、保険適用で3,000円くらいが目安です。歯や口内の状態により治療やケアが必要な場合は料金が変わることもあります。しかし一般的には3,000円前後が平均的でしょう。

現在では予防診療でも保険が適用されます。3~6か月に1度の頻度では多い、年1回程度が良いと思われている方でも、歯医者の歯科健診に通いやすい金額です。

 

定期健診を受けていないと

もし歯医者の定期歯科健診を受けないと、80歳時点で残存する歯の数に圧倒的な違いが現れます。80歳の方の残存歯数は、日本では平均12本と言われています[4]。しかしスウェーデンでは平均20本、アメリカでは平均17本と日本を上回ります[4]。

スウェーデンでは定期歯科健診の受診率は80%以上、アメリカでは70%程度です。反して日本では10%未満とされています[4]。定期検診を受けると歯周病を予防しやすく、歯を残しやすくなるはずです。 以上のように定期検診を受けないと、80歳前後になったときのご自身の歯の本数が減ると考えられるでしょう。

 

歯医者の歯科検診は大人でも年齢に関わらず適切な頻度で

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、大人の歯科検診の頻度がご理解いただけたと思います。

歯科健診を適切な頻度で受けることは、年齢を重ねてからの残存歯数に影響を与えます。

歯科健診は年1回で良いと思われている方もいるようですが、年1回では症状が進行するリスクが高くなるので危険です。

 

明大前駅のさくら歯科では、虫歯の一般治療、歯科検診からインプラント、口腔外科まで幅広い治療を行っております。

患者様1人1人に真剣に向き合い、来院して良かったと思われるよう日々治療に励んでいます。

また、駅から徒歩1分という立地と、急な歯の痛みによる当日アポも承っておりますので、明大前駅の歯医者ならさくら歯科へご連絡ください。

 

[1]参照:e-ヘルスネット:歯周疾患の有病状況

[2]参照:JSTAGE:(PDF)歯周組織に起こる末梢血管の障害と歯周疾患の関連

[3]参照:e-ヘルスネット:口腔の健康状態と全身的な健康状態の関連

[4]参照:日本臨床歯周病学会:(PDF)歯周治療の効果はメインテナンスによって決まる。

コラム監修者

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横山弘継

役職 理事長

略歴

  • 1995年 明海大学歯学部 卒業
  • 1995年~井上歯科医院 勤務
  • キヌタ歯科医院 勤務
  • 1999年 さくら歯科 開業

実績

20年前からインプラント治療に着目。
現在地方からインプラント治療で通院の患者様も多く年間多くのインプラント治療を行っています。
10年程前から審美治療にも着目しセラミック矯正など審美治療にも力をいれている。