虫歯の初期・中期・重度の治療方法と代表的な詰める素材の種類・特徴
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虫歯になってしまった場合、悪くなった部分を削って詰め物で補う方法がとられることになります。虫歯ができてしまい、どのような治療をするのか不安に感じている方もいるのではないでしょうか。


そこで、虫歯治療について知りたい方のため、初期・中期・重度虫歯の治療方法と、詰め物の種類について解説します。この記事を読むことによって自分の虫歯の段階ではどういった治療が行われるのかがわかるので、参考にしてみてください。

 

虫歯の治療方法

虫歯の治療をする歯医者

 

虫歯の症状は、初期、中期、重度と進行していくことになります。可能であれば、できるだけ根管治療が必要ない初期や中期の段階で治療に取り組むのが大切です。
早期に治療ができるほど、重度の虫歯に比べて短期間の治療で済ませられます。

ここでは、初期・中期・重度の虫歯になった場合に取られる治療方法と治療にかかる期間、費用などについて解説します。

 

初期虫歯の場合

初期歯は、虫歯になってからそれほど症状が進行しておらず、軽度な状態です。非常に軽度なものであれば削ることなく治療ができるほか、多少進行していても虫歯になってしまった部分を削り、詰め物を詰める方法で対応できます
虫歯の範囲が小さく、非常に初期段階のものであれば、まだエナメル質に虫歯がとどまっているため、痛みは感じません。小さな虫歯なら削る範囲も小さく済むので、自分の歯の大部分を残せます。

また、初期の虫歯であれば根管治療を必要とすることはまずありません。虫歯によって失ってしまった部分を修復する治療が中心です。

 

治療期間

治療にかかる期間は非常に短く、治療回数は1~2回程度です。治療時間も、ほんの数分~数十分程度となります。

 

費用

保険適用の場合の費用は1,500~3,000円ほどです。できる限り初期段階で治療ができるようにしましょう。

【関連記事】初期虫歯の治療法とは?特徴と症状、早期発見のポイントをチェック

 

中期虫歯の場合

中期の虫歯は症状が象牙質まで進行しており、痛みを感じます。削る範囲は初期の虫歯よりも大きく、深くなることが多いです。後の再発を防ぐためにしっかり削り、型取りをして詰め物を作ったうえで装着します

 

治療期間

中期の虫歯では削りと型取りが必要です。かかる時間は30分から1時間程度となります。詰め物はその日のうちにできるものではなく、感染するまでに1週間程度かかってしまうことが多いです。
そのため、治療にかかる期間は1週間程度となるでしょう。1回目に治療と型取りを行い、2回目の治療で詰め物の装着、調整を行うので、少なくとも2回は通わなければなりません。

 

費用

保険適用外となる自由診療は5,000円程度、またはそれ以上の費用がかかることも多いです。自由診療については歯科医院によって費用が異なるので、直接確認してみてください。

【関連記事】虫歯が再発しやすい3つの原因・仕組みと予防のためのポイント

 

重度虫歯(根管治療)の場合

虫歯の症状が進行して重度になってしまうと、歯の根っこの中である根管部の治療が必要になります。虫歯を削ってから神経を除去し、歯の内部をしっかりと清掃したうえで薬を詰めてかぶせ物をする治療です。
ただ削るだけでは対応できないほど症状が進行した場合に行われる治療法です。軽度や中度の症状と比較すると痛みが強く出やすいだけではなく、治療期間や費用もかかることになってしまいます。

 

治療期間

根管治療は、1週間に1回のペースで通い、2~3回消毒を繰り返すことになります。その後、1~1ヶ月半程度経ってから詰め物やかぶせ物を行います。
また、根管治療後に再発してしまい、2回目の治療を行うような場合は5回程度消毒を繰り返さなければならないこともあります。

 

費用

何度消毒を繰り返さなければならないかによって費用が変わります。安く済めば2,000円程度、場合によっては7,000円程度かかることもあります。

【関連記事】虫歯の根管治療とは?治療の種類や期間、通院回数と流れを確認

 

重度虫歯(抜歯)の場合

虫歯の症状が非常に進行しており、抜歯以外に選択肢がなくなってしまうことがあります。そのまま放置すると、その他の歯にも悪影響をもたらしてしまうことが多いです。
抜歯が必要になった場合、失った歯をどのようにして補っていくのかについても考えなければなりません。部分入れ歯やブリッジ、インプラントなどの選択肢があります。

 

治療期間

時間のかかる根管治療などとは異なり、抜歯は1日で終了します。かかる時間についても一時間程度です。
ただ、定期的に通って消毒したり、様子を見てもらったりしなければなりません。抜歯後にどのような形で失った歯を補っていくのかによって総合的な治療期間が変わります。

 

費用

抜歯する歯の状態によって費用が変わります。簡単な抜歯であれば3,000円程度で済ませられるでしょう。抜歯が必要になった場合、歯を補うための治療にかかる費用については事前に確認しておくことをおすすめします。

【関連記事】虫歯を抜く必要があるケースと抜歯を避けるための予防方法

 

詰め物の種類

詰め物をしている女性

 

虫歯治療で使われる詰め物といっても、さまざまな種類があります。どの種類を詰めるのかによって特徴やメリット、デメリットが変わるので確認しましょう。
大きく分けると、保険が適応になるもの、自費診療になるものがあります。

 

保険診療の詰め物

保険診療の詰め物は、自費診療のものとは異なり、費用を安く済ませられるのが特徴です。歯の治療にあまり費用をかけたくないと考えている方は、保険診療の詰め物から検討してみると良いでしょう。
以下のような種類があります。

 

コンポジットレジン

コンポジットレジンは、プラスチック素材で作られた詰め物です。金属を使わないことから金属アレルギーに悩んでいる方でも問題なく使用できます。
ただ、それほど強度はありません。初期の虫歯治療に使われることが多いです。

 

メタルインレー

中期の虫歯に使われることが多い種類の詰め物です。金銀パラジウム合金を用いた、いわゆる「銀歯」であるため、見た目が気になる方も多いのではないでしょうか。
ただ、強度が出せる特徴を持ちます。

 

CAD・CAMインレー

CAD/CAMという機械を使い、削り出して作るかぶせ物です。使われている素材はプラスチックとなります。
銀歯とは異なり、白い素材なので目立ちません。ただ、保険が適用されるのは前から4番目と5番目の歯のみです。

 

自費診療の詰め物

自費診療の詰め物は、保険診療のものと比較して見た目や性能が優れています。そのため、費用より審美性や機能性を重視したいと考えている方に向いているでしょう。
代表的な種類は以下の通りです。

 

セラミックインレー

金属を使わないため、金属アレルギーの方でも選択できる詰め物です。セラミック素材であるため自然な透明感があり、変色しにくい特徴を持ちます。
中期の虫歯治療で使われることが多い素材です。

 

ハイブリッドセラミックインレー

セラミックとレジンをまぜた素材で作られた種類です。セラミックよりも色調が劣り、変色することもあります
ただ、天然歯と比較してやわらかい素材であることから、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方も対合歯を傷めにくいです。

 

ゴールドインレー

金合金素材で作られた詰め物です。非常に強度が高いことから、耐久性を求めている方に向いています。
ただ、金色なので目立つ点については理解しておかなければなりません。

【関連記事】虫歯治療後の詰め物・被せ物の種類10個のメリット・デメリット

 

どの詰め物にするかは歯科医師に相談を

いかがでしたでしょうか?虫歯治療の方法と、詰め物について紹介しました。虫歯は、非常に初期の段階であれば重度の虫歯と比べて少ない回数で治療が済みますし、保険適用で白い詰め物が選択できるので治療後も目立ちません。

そのため、できるだけ早期の段階で治療ができるように心がけましょう

削る範囲が大きくなってしまった場合は、目立ちにくい自費診療の詰め物などについても検討してみてはいかがでしょうか。詰め物の種類によって特徴が異なるので、医師に良く確認したうえで適したもの選んでください。

 

明大前駅のさくら歯科では、虫歯の一般治療、歯科検診からインプラント、口腔外科まで幅広い治療を行っております。

患者様1人1人に真剣に向き合い、来院して良かったと思われるよう日々治療に励んでいます。

また、駅から徒歩1分という立地と、急な歯の痛みによる当日アポも承っておりますので、明大前駅の歯医者ならさくら歯科へご連絡ください。

コラム監修者

監修者の写真

横山弘継

役職 理事長

略歴

  • 1995年 明海大学歯学部 卒業
  • 1995年~井上歯科医院 勤務
  • キヌタ歯科医院 勤務
  • 1999年 さくら歯科 開業

実績

20年前からインプラント治療に着目。
現在地方からインプラント治療で通院の患者様も多く年間多くのインプラント治療を行っています。
10年程前から審美治療にも着目しセラミック矯正など審美治療にも力をいれている。