これからインプラント治療を受けたいと考えている方に向けて、インプラントのデメリット・メリットをご紹介します。インプラントについて調べると、メリットばかりが多いと感じられませんか?しかしこれから治療を受けるうえで、デメリットについて気になる方も多いはずです。
そこでこちらの記事ではインプラントのデメリットとメリットの両方を解説します。また治療を受ける際の注意点や、費用を抑えるための方法もご紹介します。インプラント治療を成功させたい、少しでも費用を抑えたいと思われている方にとって、参考となる記事となっているはずです。
目次
インプラント治療とは?
インプラント治療とは、歯を失った部分に対して天然歯と同じような使い心地の義歯を埋め込む治療です。 入れ歯やブリッジは、他の歯や歯茎に義歯を装着します。しかしインプラント治療では顎の骨に直接部品を埋め込み、まるで顎から生えているかのような義歯を装着可能です。
入れ歯やブリッジでは噛み心地や咀嚼、見た目に問題が生じることが少なくありません。そのため天然歯と近い義歯を求める方にとって、最善の方法となるのがインプラント治療です。
インプラント治療のメリット
それではインプラント治療にはどのようなメリットがあるのでしょうか。具体的なメリットを3つご紹介します。
メリット➀審美性に優れている
まずインプラントは審美性に優れています。入れ歯やブリッジでは、質感や色から「義歯」の雰囲気が感じられてしまうものです。また装着のために金属パーツなどを使うことも、審美性に劣る理由のひとつと言えます。
しかしインプラントなら、まるで自分の歯のような美しさがあります。パーツにこだわれば質感や色を天然歯とほぼ同じようにできる上に、金属パーツが見えることもありません。
口元の美しさにこだわるなら、インプラント治療に大きなメリットを感じられるでしょう。
メリット②咀嚼力が高い
咀嚼力が高いこともインプラントにおけるメリットのひとつです。インプラントは顎の骨に部品を直接埋め込むため、自分の歯のような感覚で使えます。
義歯の中でも特に入れ歯では、咀嚼力の弱さを気にされる方も多いものです。その点インプラントなら、自分の歯と同じレベルの咀嚼力を得られるため、食に関する不便が感じられません。
メリット③他の歯に対する悪影響が少ない
インプラントのメリットとして、他の歯に対する悪影響が少ないこともあげられるでしょう。部分入れ歯やブリッジは、周囲の歯に金属をかけるなど、健康な歯への負担があります。長期にわたり負担をかけると、健康な歯が弱ってしまうことも珍しくありません。
インプラントは部分入れ歯やブリッジとは違い、顎の骨に部品を埋め込み装着します。そのため残った健康な歯に悪影響が及ぶこともなく、より多くの歯の残存が期待できます。
インプラント治療のデメリット
インプラント治療にはメリットとともにデメリットもあります。治療を受けたいと思われるなら、メリットとともにデメリットも知っておいてください。
デメリット➀費用が高い
インプラント治療最大のデメリットは、費用が高いことではないでしょうか。インプラントの金額の全国平均は、1本あたり328,000~399,000円です。
複数本の治療を行おうとすると、かなり高額となります。
インプラント治療は基本的に健康保険の適用外であるため、医療費は全額負担です。入れ歯・ブリッジに比べて費用が高いことがデメリットと言えます。
関連記事>>インプラントの費用が保険適用になる2つのケースと費用を抑える方法
デメリット②手術にリスクが伴う
続いてのデメリットは、手術にリスクが伴うことです。顎の骨に部品を埋め込む治療であるため、顎の骨にドリルで穴を開けなければなりません。歯科治療の分野においては大掛かりな外科手術であり、リスクも伴います。
健康な方でも骨に穴を開ける治療には不安や恐怖が伴うでしょう。しかし体力が低下している方であれば、それ以上の危険性があります。傷の治癒が遅くなったり、感染症の可能性があったりとさまざまなリスクが伴うものです。
また糖尿病などの全身疾患がある方では手術自体が行えず、100%安全で誰にでも行える治療ではありません。
関連記事>>インプラントで後悔した8の失敗例と成功させるための注意点について
デメリット③治療期間が長くなる
インプラント治療のデメリットとして、治療期間が長くなることもあげられます。インプラント治療では手術をしてから人工歯を装着するまでに、約3~6カ月かかります[1]。
さらに人工歯を装着してから治療完了までに1~2週間が必要です[2]。治療完了後は2週間後に再度、噛み合わせのチェックが行われます[2]。口腔の状況によっては治療前に骨造成手術が必要となることもありますし、本数によってはさらに長引くこともあるでしょう。
入れ歯は約2~3カ月、ブリッジでは1~2カ月が治療期間の目安です。両者と比較すると、インプラント治療は完了するまでに期間を要します。
インプラント治療の費用を抑える方法
インプラント治療のデメリットとして、「費用が高いこと」をご紹介しました。しかし治療費用はさまざまな工夫によって抑えられます。これからインプラント治療を受けようと思われているなら、費用を抑えるための方法をぜひ知っておいてください。
方法1:医療費控除を申請すること
医療費控除を申請すれば、インプラント治療の費用を抑えられます。医療費控除とは、1月1日からの1年間において、一定の金額を超えた場合に適用される制度です。適用を受けられれば翌年の所得税が軽減されます。
適用条件は年間の医療費合計が10万円以上であることです。総所得金額が200万円未満であれば、総所得金額の5%となります。
出典:国税庁:No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)
確定申告にて医療費を申告すれば適用可能です。控除により所得税が軽減されれば、結果的にインプラント治療による支出が減ります。
関連記事>>インプラント治療の前に知っておきたい医療費控除の仕組み
方法2:相見積もりをすること
治療費用の相見積もりをすることもポイントのひとつです。インプラント治療は保険適用対象外の自由診療であるため、歯科医院により料金の設定が異なります。
いくつかの歯科医院に見積もりを依頼すると、治療費用の違いがわかってくるはずです。料金と治療品質のバランスを考え、最も良いと思われる歯科医院を選んでください。相見積もりをすると、費用対効果の高い歯科医院が見つかるでしょう。
インプラント治療を受ける際の注意点
インプラント治療を受ける前に、治療にあたっての注意点も知っておいてください。
【治療の際の注意点】
- 当日は体調を整えて喫煙・飲酒を避けること
- 歯磨き・ひげそりを済ませてネイルは避けること
- ゆったりとした服装で手術を受けること
- 金属アレルギーのある方は事前に申告すること
- 術後は入浴・運動・歯磨き・喫煙・飲酒を控えること
- 術後は患部に触らずゆっくりと休むこと
- 処方された薬は必ず飲むこと
インプラント治療は歯科治療の中でも、身体への負担が大きい治療です。ご紹介した注意点を守って、早く回復できるように心がければ満足度の高い治療になるでしょう。
インプラント治療に際して信頼できるクリニックを選ぶ方法
インプラント治療のための歯科医院を選ぶ際には、次のような点をチェックしてください。
【チェックポイント】
- カウンセリング・問診・検査の丁寧であること
- 料金が明確・適正であること
- 幅広い支払い方法が用意されていること
- インプラント治療の症例数が多いこと
- 歯科CTなどの設備が整っていて衛生的であること<l/i>
- 通いやすい立地にあること
- 品質の高いインプラントを取り扱っていること
満足できるインプラント治療を受けるために、ご紹介したチェックポイントから歯科医院を判断してください。特に歯科CTなどがあること、衛生的であることなどは、治療成績を左右します。
カウンセリングや検査も同様です。 上記のチェックポイントを確認した上で歯科医院を選べば、治療に失敗することはないでしょう。
参考にしながら信頼できる歯科医院を選んでください。
インプラント治療を受けるならメリット・デメリットを把握して
いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、インプラントのメリットとデメリットがご理解いただけたと思います。
インプラントには咀嚼力の回復や審美性の高さなど、さまざまなメリットがあります。その中で費用の高さや手術のリスクなどのデメリットがあることも事実です。 しかしデメリットのひとつである費用の高さは補えます。
さくら歯科では国産インプラントを使用すること、部品を大量入荷することにより、基本的なインプラント治療医用を抑えています。「費用の高さ」のデメリットを克服しておりますので、インプラント治療を検討されている方はぜひ一度、カウンセリングにお越しください。
また、駅から徒歩1分という立地と、急な歯の痛みによる当日アポも承っておりますので、明大前駅のインプラント治療ならさくら歯科へご連絡ください。
[1]
[2]竹本和代ほか著. 「良い歯科インプラント治療医」を選ぶ!朝日新聞出版 2013; 51