インプラントの手術後に気をつけるべき食べ物を紹介
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インプラント治療を選択した方が直面する重要な課題の1つが、手術後の食事管理です。正しい食事の選択は、患部の早期治癒と合併症の回避に直結します。


この記事では、手術後に適した食事と避けるべき食品に焦点を当て、安全で健康的な回復期間を過ごすための役立つ情報を紹介します。

インプラント後に避けるべき食べ物とは?

インプラント手術を受けた後、とくに治療直後の3日間は、食事に注意が必要です。

縫合した傷口が固いものを食べる際に出血して、口内の細菌が侵入してしまうおそれがあるためです。

 

この期間、適切な食べ物の選択は、傷口の回復をスムーズにし、合併症を避けるためにも重要です。食事には、細心の注意を払いましょう。

①傷つけやすい食べ物

インプラント手術後には、傷つけやすい食べ物を避けるようにしましょう。

硬い食べ物は、インプラント部位やその周辺の組織にダメージを与える可能性が高いため、注意が必要です。
たとえば、ナッツ類、かりかりしたスナック、固いおせんべい、フランスパンなどは、硬いため、噛む力がインプラントに直接影響し、患部を傷つけるリスクがあります。

 

さらに、飴のような硬くて尖った食べ物も、噛み砕く際に患部を刺激し、痛みや炎症の原因となることがあるため、これらの食品は避けるべきです。

②刺激を与える食べ物

インプラント手術後は、患部に刺激を与える食べ物を避けてください。辛い料理や香辛料が強い食品は患部に負担をかけるため、控えるべきです。

カレーやワサビ、からしといった刺激が強い食品は、口内の炎症を悪化させる原因となり得ます。これらの食品に含まれる刺激性は、治癒過程を遅らせ、痛みや腫れを引き起こすことがあります。


また、甘い食べ物や酸っぱい食べ物も注意が必要です。砂糖が多く含まれるデザートや柑橘類のような果物は、口内の環境を酸性にし、傷口の治癒を妨げる可能性があります。

これらの食べ物は、手術後の最初の1週間は避けた方が良いでしょう。

③粘着性のある食べ物

インプラント手術後には、粘着性のある食べ物を避けましょう。

これらの食品は、仮歯やインプラントに直接的な悪影響を及ぼす可能性があります。


たとえば、キャラメルやお餅のような食べ物は粘着性があり、これを食べることでインプラント周辺の構造に負担をかけ、場合によっては仮歯が外れてしまうことも考えられます。

手術後の初期段階では、このような食品から距離を置くようにしましょう。

④アルコール類

インプラント手術後、アルコールの摂取は控えましょう。

アルコールには血流を促進する効果があるため、手術直後の傷口に悪い影響を及ぼすことがあります。具体的には、アルコールを飲むことによって血管が拡張し、傷口の出血が増えることが懸念されます。


さらに、アルコールは炎症を引き起こしやすくするため、患部の腫れを悪化させてしまう可能性が高いです。

このため、インプラント手術を受けた後の最初の1週間は、アルコールを完全に控えることを強く推奨します。この期間、アルコールを避けることで、傷口の治癒を妨げるリスクを最小限に抑えられます。


また、手術に使用される薬剤とアルコールが反応して副作用を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。

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インプラント後に適した食べ物

インプラント手術を受けた後の食事選びは、治癒を助ける上で重要です。手術直後の数日間は、柔らかくて消化が良い食品を選ぶことが推奨されます。

 

ここで紹介する食べ物は、インプラント手術後の繊細な口内環境を考慮して選ばれています。

 

  • お粥:非常に柔らかく、消化が良いため、手術直後の食事として最適です。
  • スープ:栄養が豊富で、柔らかい野菜や鶏肉を含むスープは、必要なビタミンとミネラルを摂取できます。
  • 柔らかく煮込んだうどん:噛む力をあまり必要としないため、優しい食感が口内に負担をかけません。
  • 雑炊:お粥に似ており、柔らかく消化しやすいので、体力の回復を助けます。
  • ヨーグルト:滑らかで柔らかく、消化に良いため、腸内環境を整えるのに役立ちます。
  • ゼリー飲料:水分補給ができる上、飲むだけで栄養を取れるため、非常に便利です。

 

これらの食べ物は、インプラント手術後の初期段階に最適です。手術による口内の痛みや不快感を最小限に抑えつつ、必要な栄養を摂取できます。

治癒が進むにつれて、徐々に普通の食事に戻ることが可能ですが、初日から数日間は上記のような食品を中心に摂るようにしましょう。

食事後の注意点

インプラント手術後の口腔ケアは大切です。手術後の適切なケアが、インプラントの成功と長期的な健康に大きく影響します。

ここでは、食事後に気をつけるべき歯磨きとうがいについて解説します。

歯磨き

インプラント手術後は、とくに歯磨きの方法に注意が必要です。

手術部位は非常にデリケートであるため、直接的な刺激を避けましょう。手術直後の数日間は、インプラント部分を避けて歯を磨くようにしてください。

使用する歯ブラシは、柔らかい毛のものを選び、優しく磨くことがポイントです。

手術部分には極力触れず、他の部分も力を入れずに磨くよう心掛けてください。

強いうがい

インプラント手術後は、強いうがいを避けましょう。

強いうがいは、手術部位に不必要な圧力を加え、傷口の再開や出血を引き起こす可能性があります。

うがいをする際には、口の中に優しく水を含む程度に留め、静かに吐き出すようにしましょう。このやり方で、手術部位への刺激を最小限に抑え、安全に口腔内を清潔に保てます。

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インプラントの手術後は優しくケアしましょう

インプラント手術後は食事管理と口腔ケアが大切です。硬いもの、刺激物、粘着性のある食べ物、アルコールは避け、消化に良い柔らかい食品を選んでください。

また、食後の歯磨きやうがいは優しく行い、手術部位への直接的な刺激を避けましょう。これにより、順調な回復とインプラントの長期的な健康を支えます。

 

さくら歯科は、明大前駅からすぐの便利な立地にあり、患者様1人ひとりの具体的な状況に応じた治療プランを提供しています。治療に関するどんな疑問や不安も、カウンセリングを通じて解消しましょう。

また、急な歯の痛みで困ったときも、当日の予約を受け付けています。ぜひ明大前駅のインプラント治療ならさくら歯科にお問い合わせください。

コラム監修者

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横山弘継

役職 理事長

略歴

  • 1995年 明海大学歯学部 卒業
  • 1995年~井上歯科医院 勤務
  • キヌタ歯科医院 勤務
  • 1999年 さくら歯科 開業

実績

20年前からインプラント治療に着目。
現在地方からインプラント治療で通院の患者様も多く年間多くのインプラント治療を行っています。
10年程前から審美治療にも着目しセラミック矯正など審美治療にも力をいれている。