虫歯の治療期間は?5つの進行段階ごとの治療と短縮させる2つの方法
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虫歯を治療したいと思われている方に向けて、治療期間を虫歯のレベルごとにご紹介していきます。

「虫歯の治療に行きたい」と思っても、治療がどのくらいかかるのか気になる方は多いようです。お仕事やプライベートの関係で、なるべく早く済ませたいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで虫歯のレベルごとに、治療期間を解説していきます。虫歯の治療を短くするための2つの方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

虫歯の治療にかかる期間はどのくらい?

虫歯の治療にかかる期間は、1日から1か月程度となります。幅が広いのは、虫歯の状態や症状により治療にかかる期間も変わるためです。

たとえば痛みも感じないような軽度の虫歯であれば、1日で治療終了となることもあります。しかしひどい虫歯では1か月ほどかかることも少なくありません。また虫歯により歯が失われた場合は、半年以上かかるインプラント治療へと移行することもあります。

虫歯の治療にかかる期間は、以上のように状態により大きく変化します。

 

虫歯レベル別の治療期間

それでは虫歯の治療にかかる期間について、虫歯のレベルごとに見ていきましょう。虫歯は初期虫歯から始まり、進行によりエナメル質の虫歯、象牙質の虫歯、神経まで達する虫歯、根幹まで達する虫歯と5段階にわかれます。

 

初期虫歯の治療期間

まずは歯に穴や痛みなどがなく、再石灰化(虫歯の自然治癒)が期待できる初期のころの虫歯の治療についてです。

 

治療期間

初期のころの虫歯の治療にかかるのは0日です。初期のころは治療が行われないことがほとんどで、歯を削らず、経過観察となります。虫歯とは言えまだ歯に穴も空いておらず、痛みも感じません。その後の再石灰化により虫歯が治る可能性もあるので、治療を行わず定期的なチェックを実施します。

 

特徴・症状

初期のころの虫歯には自覚症状がありません。しかし歯のツヤがなくなり、茶色・黒色へと歯が変色します。場合によっては白く濁ったように見えることもあるでしょう。自覚症状がないため、多くの場合、定期検診で発見されます。

 

【関連記事】初期虫歯の治療法とは?特徴と症状、早期発見のポイントをチェック

 

エナメル質の虫歯の治療期間

次に初期から1段階進行した、エナメル質に広がった虫歯について解説します。

 

治療期間

エナメル質に広がった虫歯の治療期間は約1日です。治療では歯を削り、コンポジットレジンと呼ばれるプラスチックの詰め物をする方法が採用されます。もしくは状態により、歯を削らず経過観察とすることもあります。

 

特徴・症状

歯の表面をおおっているエナメル質が虫歯菌により溶かされ、虫歯が広がっていることが特徴です。歯には小さな穴や溝ができ、灰色や薄茶色に見えるようになります。しかしまだ痛みはなく、治療の痛みも最小限に抑えられます。

 

象牙質の虫歯の治療期間

続いてはエナメル質に広がった虫歯からさらに進行した、象牙質の虫歯についてです。

 

治療期間

象牙質に及んだ虫歯の治療にかかる期間は約1週間です。歯を削り被せ物の型取りをして、完成した被せ物をセットする治療が行われます。そのため1週間で2回の通院となることがほとんどですが、コンポジットレジン修復なら1回の治療で完了します。

 

特徴・症状

症状として痛みを感じるようになります。甘いものや冷たいものがしみたり、虫歯の穴に食べ物が詰まりやすくなったりすることもあるでしょう。象牙質はやわらかいため、エナメル質の虫歯までより進行が早くなります。

 

神経まで達した虫歯の治療期間

それでは神経に及んだ虫歯の場合についてご紹介します。虫歯が神経まで達すると、治療も長引きます。

 

治療期間

神経もむしばんでいる虫歯は約1か月の治療となります。炎症がひどい場合には神経を抜く「根管治療」を行わなければなりません。根管治療では治療に3~5回、被せ物などの調整に2~3回の通院が必要となるため治療にかかる期間が長くかかります。

 

特徴・症状

虫歯が神経にまで及ぶと、激しい痛みをともなうようになります。歯には大きな穴ができるため、見た目で虫歯だとわかるほどです。常にズキズキとした痛みが感じられ、虫歯による口臭が強くなることもあります。

 

【関連記事】末期の虫歯に起こる症状と虫歯の進行度にあわせた治療法

 

根管まで達した虫歯の治療期間

それでは最後に、虫歯の最終段階である根幹に及んだ虫歯について見ていきましょう。

 

治療期間

根幹まで及んだ虫歯の治療は約1か月です。抜歯をしてブリッジや入れ歯にする場合もありますが、もし歯が残せそうなら神経へと及んだ虫歯と同じ根管治療を行います。もしブリッジや入れ歯ではなくインプラントをするなら、半年以上はかかるでしょう。

 

特徴・症状

虫歯が根幹(歯の根元)まで及ぶと、見える部分の歯がなくなります。神経に及んだ虫歯と同等のズキズキとした痛みや口臭が感じられますが、症状が悪化して歯が死んでしまうと痛みが薄れていきます。

 

【関連記事】虫歯の根管治療とは?治療の種類や期間、通院回数と流れを確認

 

虫歯の治療期間を短くする方法

虫歯は状態により、治療に1か月ほどかかることもあります。しかし次の2つのポイントを意識していただければ、治療にかかる期間を短くできるのでぜひ参考にしてください。

 

なるべく早く歯医者に受診する

まずは虫歯を発見したら、なるべく早く歯医者を受診することです。解説してきたように、虫歯は症状が進むにつれ治療も長くなります。早期発見なら1日の治療で終わることもあるので、早めに歯医者を受診してください。

 

定期的に検診にてクリーニングを行う

虫歯の治療を短くするには定期的に健診を受け、クリーニングを行うことも大切です。クリーニングを行えば虫歯の発生率は下がります。また定期的に健診を受ければ、虫歯の早期発見も可能です。

【関連記事】歯医者の歯科検診を大人が受ける場合の頻度と年齢ごとの違い

 

早めの受診で虫歯の治療期間は短縮できる

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、虫歯のレベルごとの治療期間がご理解いただけたと思います。

初期のころの虫歯やエナメル質の虫歯であれば、治療は大変短く、場合によっては経過観察のうちに自然治癒されることもあります。しかし神経や根幹まで虫歯が達していれば、約1か月、場合によっては1か月以上の期間がかかることも珍しくありません。

虫歯は進行すればするほど治療が長くなります。治療の規模も大きくなるので、虫歯が疑われたら早めに歯科医院を受診するようにしてください。

 

明大前駅のさくら歯科では、虫歯の一般治療、歯科検診からインプラント、口腔外科まで幅広い治療を行っております。

患者様1人1人に真剣に向き合い、来院して良かったと思われるよう日々治療に励んでいます。

また、駅から徒歩1分という立地と、急な歯の痛みによる当日アポも承っておりますので、明大前駅の歯医者ならさくら歯科へご連絡ください。

コラム監修者

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横山弘継

役職 理事長

略歴

  • 1995年 明海大学歯学部 卒業
  • 1995年~井上歯科医院 勤務
  • キヌタ歯科医院 勤務
  • 1999年 さくら歯科 開業

実績

20年前からインプラント治療に着目。
現在地方からインプラント治療で通院の患者様も多く年間多くのインプラント治療を行っています。
10年程前から審美治療にも着目しセラミック矯正など審美治療にも力をいれている。