インプラントを長持ちさせるケアとは?ポイントを解説
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インプラントは、自然な見た目と機能を回復させる優れた治療法ですが、長持ちするかどうかは適切なケアによって大きく変わってきます。

この記事では、インプラントの効果を長期にわたり維持するための適切なケア方法を、わかりやすく解説します。定期的な正しいメンテナンスが、健康な口内環境を保つ秘訣です。

インプラント後のケアの重要性

インプラント治療を受けた後の適切なケアは、長期的な口内健康を維持するために不可欠です。

 

とくに、インプラント周囲炎はインプラントの寿命に大きく影響する問題として知られています。これは、インプラントの周りに生じる炎症で、天然歯で言う歯周病に類似している症状です。

インプラントが周囲の組織と適切に結合せず、細菌が侵入すると、感染が広がりやすくなります。

インプラント周囲炎の主な原因は、適切なオーラルケアの欠如や、定期的な専門的クリーニングを怠ることです。初期段階では、歯茎の腫れや出血が見られ、これを見過ごすと炎症は進行し、最終的にはインプラントを支える骨が破壊されます。

したがって、インプラントを安全に、そして長持ちさせるためには、これらの初期症状に注意し、速やかに対処することが重要です。

 

定期的なプロのクリーニングにより、インプラント周りの難しい部分の清掃が行われ、問題が早期に発見されるため、治療の成功率が向上します。

インプラントを長持ちさせるためには、これらの予防策を生活の一部として取り入れることがおすすめです。

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インプラントを長持ちさせるには

インプラントの健康と機能性を長期間維持するためには、日常のケアが非常に重要です。

ここでは、インプラントを長持ちさせるための基本的なポイントを見ていきましょう。

①丁寧な歯磨き

インプラントの歯磨きは、普通の歯に比べてさらに注意深く磨きましょう。

普段の歯磨きと同様に行いますが、ただ単に磨くのではなく、とくに歯と歯茎が接する部分、いわゆるポケットにブラシをしっかりと当てることが大切です。

このエリアに残った汚れが歯周病を引き起こすため、歯茎を傷つけない程度の力でブラシを動かし、細部まで丁寧に10〜20回ストロークを繰り返し、磨いて清潔に保ちましょう。

②喫煙習慣

インプラントを長持ちさせるためには、喫煙を避けましょう。

喫煙は歯茎の健康にとって有害であり、非喫煙者と比較して歯周病のリスクが5倍以上に増加すると言われています。このリスクはインプラントにも当てはまります。

たとえ少量のタバコであっても、リスクは完全には解消されません。喫煙を避けることで、インプラントの健康に対して約10%の良好な影響が見込まれるため、喫煙習慣の見直しを検討する価値があります。

③定期的なクリーニング

歯医者での定期的なクリーニングの効果は高いです。日常の歯磨きでは完全には取り除けない汚れがインプラントの周りに蓄積することがあります。これを防ぐため、定期的に歯医者でプロのクリーニングを受けましょう。

インプラント周囲炎を防ぐためには、このような専門的なケアが必要です。プロの手によるクリーニングは、家での歯磨きだけでは取り除けない細かい部分の汚れを効果的に清掃し、インプラントの健康を長期にわたって保てます。

④かみ合わせのコントロール

インプラントを長持ちさせるためには、噛み合わせのコントロールが必要です。

噛み合わせに過度の力が加わると、インプラントに悪影響を及ぼし、周囲の骨構造にダメージを与える可能性が高まります。これは、インプラントに力が過剰に伝わることで骨が吸収してしまうためです。

 

夜間に歯を食いしばる人は、マウスピースの使用を考慮するなどして、インプラントに大きな力がかかりすぎないように注意しましょう。

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インプラントのお手入れのポイント

インプラントの適切なお手入れは、長持ちさせる上で重要です。

ここでは、日々のケアに役立つ具体的なアイテムと方法を詳しく解説します。

インプラントに適した歯ブラシ

インプラントの形状や周りの歯並びに合わせて、最適な歯ブラシの選択が必要です。一般的な歯ブラシでは届きにくい部分もありますので、歯科医師や歯科衛生士と相談しながら、自分のインプラントに合った形状や柔らかさのブラシを選ぶようにしましょう。

正しいブラシを使用することで、インプラント周囲の微細な隙間もしっかりと清掃でき、炎症のリスクを低減します。

また、歯磨きの後にマウスウォッシュで殺菌して口内の菌の繁殖を抑えるのも効果的な方法です。

歯間ブラシやフロス

普通の歯ブラシだけでは磨ききれない細かな部分に対して、歯間ブラシやデンタルフロスが有効です。

これらは歯と歯の間や、インプラントの周囲の狭い空間にも届きやすく、食べかすやプラークの除去に役立ちます。

 

インプラントの場合、隣接する歯との間に小さな隙間があるため、これらのアイテムを定期的に使用することで、炎症を引き起こす可能性を大きく減らせます。

フッ素無配合の歯磨き粉

インプラントに使用されるチタンの特性を考慮し、フッ素無配合の歯磨き粉の使用がおすすめです。

フッ素は一部の環境下でチタンインプラントの表面を腐食させる可能性があり、それによってインプラントの表面が荒れ、プラークの付着や周囲炎を引き起こすことがあります。

フッ素無配合の製品を選ぶことで、インプラントの健康を長期にわたって保ち、口内環境を安定させることが可能です。

適切なケアでインプラントを長持ちさせよう

適切なケアは、インプラントを長持ちさせ、将来的なトラブルを防ぎます。

日常的な丁寧な歯磨き、喫煙習慣の見直し、歯医者での定期的なクリーニング、そして噛み合わせのコントロールは、インプラントを健康に保つために欠かせません。

 

これらの習慣を継続することで、インプラント周囲の問題を予防し、長期にわたる快適な口内環境を維持できます。

 

さくら歯科は、明大前駅から徒歩1分の便利な場所に位置しており、急な歯の痛みにも対応可能です。当院では、患者さま1人ひとりの具体的な状況に応じて最適な治療プランをご提案します。

不安や疑問があれば、どうぞ気軽にカウンセリングをお申し込みください。専門のスタッフが親切に対応し、疑問に答えます。ぜひ明大前駅のインプラント治療ならさくら歯科へお問い合わせください。

コラム監修者

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横山弘継

役職 理事長

略歴

  • 1995年 明海大学歯学部 卒業
  • 1995年~井上歯科医院 勤務
  • キヌタ歯科医院 勤務
  • 1999年 さくら歯科 開業

実績

20年前からインプラント治療に着目。
現在地方からインプラント治療で通院の患者様も多く年間多くのインプラント治療を行っています。
10年程前から審美治療にも着目しセラミック矯正など審美治療にも力をいれている。