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歯周ポケットの深さは治る?6つの原因や改善方法を解説

歯周病

歯科検診で「歯周ポケットが深い」と指摘され、本当に治るのか不安を感じている方も多いのではないでしょうか。歯周ポケットの深さは歯周病の進行度を示す重要な指標ですが、適切な治療とケアを行えば改善できます。

 

本記事では、歯周ポケットが深くなる6つの原因から、自宅でできる具体的な改善方法、歯医者に行くべきタイミングまで解説します。ぜひ最後までお読みいただき、今日からできる改善方法を実践してください。

歯周ポケットとは?

歯周ポケットとは、歯と歯茎の間にある溝のことです。健康な人にも存在しますが、歯周病が進行すると深くなっていきます。歯科検診では専用の器具(プローブ)を使って深さを測定し、歯周病の進行度を判断します。

 

ここでは、以下3つの深さ別に状態を見ていきましょう。

 

  • 深さが1~3mmは健康な状態
  • 深さが4~5mmは軽度の歯周病
  • 深さが6mm以上は重度の歯周病

 

深さによって治療方法や改善期間が異なるため、まずは自分の歯周ポケットの状態を正確に把握することが大切です。

 

深さが1~3mmは健康な状態

この深さであれば、歯ブラシの毛先が届きやすく、日常的なケアで清潔を保てます。歯茎はピンク色で引き締まっており、歯磨きをしても出血することはありません。ただし、部分的に3mmに近い数値が出ている場合は、歯肉炎の初期症状の可能性があります。

 

歯肉炎は歯周病の初期段階で、この時点で適切なケアを行えば、健康な状態に戻せるでしょう毎日の丁寧な歯磨きと、3~6ヶ月ごとの定期検診が大切です。現在健康な方も油断せず、予防を心がけてください。

 

深さが4~5mmは軽度の歯周病

この段階では、歯茎の腫れや出血、口臭などの自覚症状が現れることが多くなります。歯ブラシの毛先が届きにくくなるため、歯周ポケット内にプラークが溜まりやすくなっています。しかし、軽度の歯周病であれば、適切な治療とセルフケアで改善が可能です。

 

歯科医院での歯石除去と歯根面の清掃を受け、自宅での正しいブラッシングを継続すれば、歯周ポケットの改善を期待できます。この段階で治療を開始することが、歯周病の進行を防ぐ重要なポイントです。「まだ軽度だから」と放置せず、早めに歯科医院を受診しましょう。

 

関連記事>>歯周病の初期症状とは?症状に気づいたときの対処法や放置するリスクを解説

 

深さが6mm以上は重度の歯周病

この状態では、歯を支える骨(歯槽骨)が溶け始めており、歯がぐらつくこともあります。歯茎からの出血や膿、強い口臭など、明らかな症状が現れます。重度の歯周病でも、諦める必要はありません。

 

歯科医院での専門的な治療(歯周外科手術や再生療法)と、徹底したセルフケアを組み合わせることで、歯周ポケットの改善は可能です。ただし、治療期間は個々の症状や進行度合いによって異なり、根気強い治療が必要です。放置すると歯を失う可能性が高いため、一刻も早い受診と治療開始が求められます。

 

歯周ポケットが深くなる原因は6つ

歯周ポケットが深くなる原因は複数あり、それぞれが相互に影響し合って歯周病を進行させます。ここでは、以下6つのおもな原因を詳しく説明します。

 

  • プラークと歯石が最大の原因
  • 喫煙で歯茎の血流が悪化
  • 噛み合わせ不良
  • 糖尿病など全身疾患
  • ストレスで免疫力を低下
  • 遺伝的な要因

 

それぞれ見ていきましょう。

 

プラークと歯石が最大の原因

プラークは食べかすではなく細菌の塊で、わずか1mgの中に約1億個の細菌が存在します。これらの細菌が出す毒素によって歯茎に炎症が起こり、歯周ポケットが深くなっていきます。プラークは歯磨きで除去できますが、磨き残しがあると約2日で歯石に変化。歯石は歯ブラシでは取れず、表面がざらざらしているため、さらにプラークが付着しやすくなるという悪循環を生みます。

 

とくに歯周ポケット内の歯石は自分では除去できません。毎日の正しい歯磨きでプラークを除去し、定期的に歯科医院で歯石を取ることが、歯周ポケットの改善には欠かせません。

 

喫煙で歯茎の血流が悪化

タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素が血管を収縮させ、歯茎への血流を悪化させます。血流が悪くなると、歯茎に栄養や酸素が届きにくくなり、細菌と戦う免疫力も低下。さらに、喫煙者は歯茎からの出血が少ないため、歯周病の初期症状に気づきにくいという問題もあります。

 

禁煙することで歯茎の血流は改善し、歯周病の治療効果も高まるでしょう。完全な禁煙が難しい場合でも、本数を減らすことから始めることで、歯周ポケットの改善につながります。

 

参考資料:歯周病と煙草の関係

 

噛み合わせ不良

特定の歯に過度な力がかかると、その部分の歯周組織にダメージが蓄積し、歯周ポケットが部分的に深くなることがあります。「一箇所だけ歯周ポケットが深い」という場合は、噛み合わせが原因かもしれません。

 

歯ぎしりや食いしばりの習慣がある人は、とくに注意が必要です。就寝中の無意識な力は、通常の噛む力の数倍にもなり、歯周組織に大きな負担をかけます。また、詰め物や被せ物の高さが合っていない場合も、噛み合わせ不良の原因となることも。歯科医院で噛み合わせをチェックし、必要に応じて調整することで、歯周ポケットの改善が期待できます。

 

糖尿病など全身疾患

糖尿病の人は健康な人と比べて歯周病になりやすく、進行も早いことが分かっています。高血糖状態が続くと、歯茎の血管がもろくなり、細菌に対する抵抗力が低下するためです。反対に、歯周病が糖尿病を悪化させることも明らかになっています。

 

歯周病の炎症物質が血糖値を上昇させ、インスリンの働きを妨げるのです。そのため、糖尿病と歯周病は「負の連鎖」の関係にあるといわれています。糖尿病の方は、血糖値のコントロールと並行して歯周病治療を行うことが重要です。両方を同時に改善することで、相乗効果が期待でき、歯周ポケットの改善も早まります。

 

参考資料:歯周病と糖尿病の関係

 

ストレスで免疫力を低下

慢性的なストレスは免疫力を低下させ、歯周病を悪化させる要因です。ストレスを感じると、体内でコルチゾールというホルモンが分泌され、炎症反応を促進します。また、唾液の分泌量が減少し、口の中の自浄作用が低下することで、細菌が繁殖しやすくなります。

 

ストレスが溜まると、歯磨きがおろそかになったり、喫煙量が増えたりと、生活習慣も乱れがちです。さらに、ストレスによる歯ぎしりや食いしばりは、歯周組織に物理的なダメージを与え、歯周ポケットを深くする原因にもなります。

 

適度な運動や十分な睡眠、趣味の時間を持つなど、ストレス解消法を見つけることが大切です。ストレスコントロールは、歯周病改善だけでなく、全身の健康維持にもつながります。

 

遺伝的な要因

侵襲性歯周炎は、とくに遺伝的要因が強く関与しています。家族に重度の歯周病の人がいる場合は、自分も歯周病になりやすい可能性があることを認識しておく必要があります。

 

ただし、遺伝的に歯周病になりやすくても、必ず発症するわけではありません。適切な口腔ケアと生活習慣の改善によって、発症を予防したり、進行を遅らせたりすることは十分可能です。むしろ、リスクが高いことを自覚している分、早めの対策ができるというメリットもあります。遺伝的要因がある方は、若いうちから定期検診を受け、予防に力を入れることが重要です。

自宅でできる歯周ポケットの改善方法

歯周ポケットの改善には、歯科医院での治療と並行して、自宅での継続的なケアが不可欠です。毎日の積み重ねが、歯周ポケットを浅くし、健康な歯茎を取り戻す鍵となります。以下4つの方法を実践しましょう。

 

  • 適切な歯ブラシ選びと日々の丁寧な歯磨きを行う
  • 薬用歯磨き粉や洗口液を使用する
  • 食事や睡眠など生活習慣を改善する
  • 定期的に歯科検診を受ける

 

詳しく解説します。

 

適切な歯ブラシ選びと日々の丁寧な歯磨きを行う

歯周病の方には「やわらかめ」の歯ブラシがおすすめです。硬い歯ブラシは歯茎を傷つけ、かえって症状を悪化させる可能性があります。毛先が細くなっているタイプは、歯周ポケット内まで届きやすく効果的です。

 

歯磨きの方法は「バス法」がおすすめです。歯ブラシを歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、小刻みに振動させるように磨きます。1本1本丁寧に、最低でも3分以上かけて磨くことが大切です。力を入れすぎず、歯ブラシの毛先が広がらない程度の優しい力で磨きましょう。さらに、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、歯ブラシだけでは届かない部分の汚れも除去できます。

 

薬用歯磨き粉や洗口液を使用する

薬用歯磨き粉は、歯周病の原因菌に直接作用し、歯周ポケットの改善を助けます。とくに効果的な成分として、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)は、バイオフィルムに浸透して殺菌。CPC(塩化セチルピリジニウム)は浮遊菌を殺菌し、トラネキサム酸は歯茎の炎症や出血を抑える効果があります。

 

洗口液は、歯磨き後の仕上げとして使用すると効果的です。とくに就寝前の使用がおすすめで、睡眠中の細菌の繁殖を抑制します。ただし、洗口液だけでは歯周ポケット内の汚れは除去できないため、必ず歯磨きと併用することが大切です。

 

食事や睡眠など生活習慣を改善する

生活習慣の改善は、歯周ポケットの回復に大きく影響します。食事面では、糖分の多い食べ物や飲み物を控えることが重要です。糖分は細菌の栄養源となり、プラークの形成を促進します。

 

十分な睡眠も欠かせません。睡眠不足は免疫力を低下させ、歯周病菌への抵抗力を弱めます。また、喫煙は歯周病を悪化させる最大の要因の1つなので、禁煙に取り組むことも重要です。ストレス管理も忘れてはいけません。適度な運動や趣味の時間を持つことで、ストレスを軽減し、免疫力を維持できます。健康的な生活習慣は、歯周ポケットの改善だけでなく、全身の健康にもつながります。

 

定期的に歯科検診を受ける

歯科医院では、専門的な器具を使って歯石を除去し、歯周ポケット内の清掃を行います。自分では取れない歯石や、歯周ポケット深部の汚れを除去することで改善が促進。

検診の頻度は、歯周病の程度によって異なり、1〜6ヶ月に1回となります。症状が安定している場合は間隔を延ばせますが、重度の場合は1〜3ヶ月ごとの受診が必要です。

 

また、歯科医師や歯科衛生士から、自分に合った歯磨き方法のアドバイスを受けることも重要です。プロの指導を受けることで、自宅でのケアの質が向上し、歯周ポケットの改善スピードが早まります。

 

歯医者に行くべきタイミング

歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれ、初期段階では自覚症状が少ないのが特徴です。しかし、いくつかのサインが現れたら、すぐに歯科医院を受診する必要があります。

 

  • 口臭の悪化
  • 歯茎の腫れや痛み・出血
  • 歯のぐらつき

 

1つでも当てはまる場合は、早急に歯科医院での診察を受けることをおすすめします。

 

口臭の悪化

歯周病による口臭は、通常の口臭とは異なる特徴があります。この臭いは、歯磨きやマウスウォッシュでは一時的にしか改善されません。

家族や親しい人から口臭を指摘されたり、マスクをしたときに自分の口臭が気になったりする場合は要注意です。とくに、朝起きたときの口臭がひどくなったと感じる場合は、歯周病が進行している可能性が高いです。歯周ポケットが深くなると、その中で細菌が繁殖し、強い臭いを発生させます。

 

口臭の悪化は、歯周病の進行を示す重要なサインです。「口臭くらいで歯医者に行くのは恥ずかしい」と思わずに、早めに受診しましょう。

 

歯茎の腫れや痛み・出血

健康な歯茎はピンク色で引き締まっており、歯磨きをしても出血することはありません。出血は、歯茎に炎症が起きている証拠で、放置すると歯周ポケットがさらに深くなります。

 

とくに注意が必要なのは、歯茎から膿が出る場合です。これは歯周病がかなり進行していることを示しており、歯を支える骨が溶け始めている可能性があります。また、歯茎が部分的に大きく腫れ、ズキズキとした痛みがある場合は、急性症状の可能性があるため、すぐに歯科医院を受診すべきです。

 

「少しの出血なら大丈夫」と考えがちですが、歯茎からの出血は決して正常ではありません。早期に治療を開始すれば、歯周ポケットの深さを改善し、健康な歯茎を取り戻せます。

 

歯のぐらつき

歯周病が進行すると、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けていき、歯を支えられなくなります。硬いものを噛んだときに痛みを感じたり、歯が浮いた感じがしたりする場合は、早急な治療が必要です。この段階では、歯周ポケットが6mm以上になっていることが多く、歯周外科手術などの専門的な治療を要することも。

 

歯のぐらつきを感じたら、「もう手遅れ」と諦めずに、すぐに歯科医院を受診してください。適切な治療により、歯を残せる可能性は十分にあります。早期の対応が、歯を失うリスクを大幅に減らします。

 

まとめ:歯周ポケットは適切なケアと治療で治る

歯周ポケットの深さは、適切な治療とセルフケアの継続により改善できます。重要なのは、早期発見・早期治療と、歯科医院での専門的な治療と自宅でのケアを両立することです。

 

明大前駅改札目の前のさくら歯科は、各分野に精通した歯科医師が在籍しており、歯周病治療にも対応しています。専門のカウンセラーによる無料カウンセリングも実施しているため、治療への不安や疑問を解消してから治療を始められます。


歯茎の出血や口臭など、少しでも気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。初診当日予約も可能ですので、Web予約またはお電話(03-3328-1116)でご予約ください。

コラム監修者

監修者の写真

横山弘継

役職 理事長

略歴

  • 1995年 明海大学歯学部 卒業
  • 1995年~井上歯科医院 勤務
  • キヌタ歯科医院 勤務
  • 1999年 さくら歯科 開業

実績

20年前からインプラント治療に着目。
現在地方からインプラント治療で通院の患者様も多く年間多くのインプラント治療を行っています。
10年程前から審美治療にも着目しセラミック矯正など審美治療にも力をいれている。