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虫歯じゃないのに歯が痛い!非歯原性歯痛の原因8つと対処法を解説

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歯科医院で「虫歯はありません」と言われたのに、歯の痛みが続いていませんか。レントゲンでも異常が見つからず、どこに相談すればよいのか途方に暮れている方も多いでしょう。

 

本記事では、非歯原性歯痛の8つの原因と、今すぐできる対処法を解説します。今すぐ実践できるマッサージやストレッチ方法も紹介しますので、ぜひ最後まで読んで、つらい痛みから解放される第一歩を踏み出してください。

 

非歯原性歯痛とは

歯の痛みには、虫歯や歯周病など歯そのものが原因の「歯原性歯痛」と、歯以外が原因の「非歯原性歯痛」があります。非歯原性歯痛は、歯科でいくら検査をしても異常が見つからないため、原因不明の痛みとして見過ごされがちです。しかし、実際には原因があり、適切な診断と治療により改善が期待できます。

 

ここでは、以下2つの観点から解説します。

 

  • 歯原性歯痛との違い
  • 痛みを放置した場合のリスク

 

それぞれ見ていきましょう。

 

歯原性歯痛との違い

歯原性歯痛は、虫歯や歯周病、歯の破折など、歯や歯茎に直接的な問題がある場合に生じる痛みです。レントゲンや視診で原因が特定でき、該当する歯の治療により痛みは改善します。

 

一方、非歯原性歯痛は歯自体には問題がないにもかかわらず、歯が痛むように感じる症状です。痛みの原因は顎の筋肉や神経、心臓など歯以外の部位にあり、歯科治療を繰り返しても改善しません。

 

非歯原性歯痛の特徴として、痛む場所が移動する、複数の歯が同時に痛む、痛み止めが効きにくいなどがあります。また、ストレスや疲労で症状が悪化することも多く、日常生活に大きな影響を与えます。

 

関連記事>>その痛み、虫歯じゃないかも?虫歯以外で歯が痛くなる原因をご紹介

 

痛みを放置した場合のリスク

非歯原性歯痛を放置すると、痛みが慢性化して治療が困難になる可能性があります。原因が分からないまま歯科治療を繰り返すことで、健康な歯を削ったり、必要のない神経治療を受けたりするリスクもあります。さらに、痛みによる睡眠不足やストレスが蓄積し、うつ症状や不安障害を引き起こすケースも少なくありません。

 

また、心臓性歯痛のように、重大な病気のサインである可能性もあります。狭心症や心筋梗塞の前兆として歯痛が現れることがあり、見逃すと命に関わる場合があります。痛みが1週間以上続く、徐々に悪化する、ほかの症状を伴うなどの場合は、早めに専門医を受診することが大切です。

 

非歯原性歯痛の原因は8つ

非歯原性歯痛の原因は多岐にわたり、それぞれ治療法も異なります。ここでは、以下8つの原因について解説します。

 

  • 筋・筋膜性歯痛
  • 神経障害性歯痛
  • 神経血管性歯痛
  • 上顎洞性歯痛
  • 心臓性歯痛
  • 心因性歯痛
  • 特発性歯痛
  • その他の歯痛

 

自分の症状がどのタイプにあてはまるか確認することで、適切な治療法を選択できます。

 

筋・筋膜性歯痛

咬筋や側頭筋など、咀嚼筋の過緊張により生じる痛みです。食いしばりや歯ぎしり、長時間のデスクワークによる姿勢の悪さなどが原因となります。筋肉内にトリガーポイントと呼ばれる痛みの発生源ができ、そこから歯に痛みが放散される仕組みです。朝起きたときに顎がだるい、こめかみを押すと歯が痛むなどの症状が特徴的です。

 

治療は筋肉の緊張を和らげることが中心となります。マッサージやストレッチ、温熱療法が効果的で、多くの場合セルフケアで改善が期待できるでしょう。重症例では、トリガーポイント注射や筋弛緩薬の使用も検討されます。

 

神経障害性歯痛

三叉神経などの神経が傷ついたり、異常な興奮を起こしたりすることで生じる痛みです。帯状疱疹後の神経痛や、歯科治療後の神経損傷が原因となることがあります。電撃のような鋭い痛み、焼けるような痛み、しびれを伴う痛みなど、通常の歯痛とは異なる特徴的な症状が現れます。触れただけで激痛が走る場合もあり、日常生活に大きな支障をきたすでしょう。

 

治療には神経の痛みに特化した、薬物療法が用いられます。神経障害性歯痛は自然治癒が期待できないため、ペインクリニックや口腔顔面痛専門医での適切な診断と治療が不可欠です。

 

神経血管性歯痛

片頭痛や群発頭痛などの頭痛に伴って生じる歯痛です。頭痛発作時に上顎の奥歯に激しい痛みを感じることが多く、頭痛が治まると歯痛も消失するのが特徴です。血管の拡張により三叉神経が刺激され、歯に痛みが放散される仕組みと考えられています。

 

頭痛の前兆として歯痛が現れることもあり、頭痛との関連性に気づかないケースも少なくありません。治療は原因となる頭痛の管理が中心となります。神経内科や頭痛外来との連携により、適切な治療を受けることが大切です。

 

上顎洞性歯痛

副鼻腔炎により上顎洞に炎症が生じ、その影響で上の奥歯に痛みを感じる症状です。上顎洞と上顎の奥歯の根は解剖学的に近接しているため、炎症が歯に波及しやすくなっています。前かがみになると痛みが増す、鼻づまりや黄色い鼻水を伴う、複数の上奥歯が同時に痛むなどの特徴があります。風邪やアレルギー性鼻炎のあとに発症することが多いです。

 

診断にはレントゲンやCT検査により、上顎洞の炎症を確認します。治療は副鼻腔炎に対する抗生物質の投与が基本となり、鼻うがいや点鼻薬も併用されます。慢性化した場合は耳鼻咽喉科での専門的な治療が必要です。歯科と耳鼻咽喉科の連携により、的確な診断と治療が可能となります。

 

心臓性歯痛

狭心症や心筋梗塞の前兆として現れる歯痛です。心臓の痛みが神経を介して下顎の奥歯に放散される現象で、とくに左側に症状が出やすい特徴があります。運動時や精神的ストレス時に歯痛が現れ、安静にすると改善する場合は要注意です。胸の圧迫感、息切れ、冷や汗などを伴うこともあり、これらの症状がある場合は緊急性が高くなります。

 

心臓性歯痛が疑われる場合は、直ちに循環器内科の受診が必要です。心電図検査や血液検査により心疾患の有無を確認し、必要に応じて心臓カテーテル検査も行われます。早期発見で心筋梗塞を予防できる可能性があるため、歯痛に加えて心臓疾患のリスク因子(高血圧や糖尿病、喫煙など)がある方はとくに注意しましょう。

 

心因性歯痛

ストレスや不安、うつ状態などの心理的要因により生じる歯痛です。検査で異常が見つからないにもかかわらず、痛みが持続するのが特徴です。痛みの強さや場所が変動しやすく、気分や環境により症状が左右されます。不眠や食欲不振、意欲低下などの精神症状を伴うことも多く、痛みへの過度な不安が症状を悪化させる悪循環に陥りやすいです。

 

治療には心理療法と薬物療法の併用が効果的です。認知行動療法により痛みに対する考え方を修正し、リラクゼーション法でストレスを軽減します。心療内科や精神科との連携により、心身両面からのアプローチが可能となります。家族の理解と支援も回復には欠かせない要素です。

 

関連記事>>ストレスは歯の痛みを引き起こす?痛みの特徴や対処法とは

 

特発性歯痛

さまざまな検査を行っても原因が特定できない歯痛です。非定型歯痛(PDAP)とも呼ばれ、持続的な鈍い痛みが特徴です。歯科治療後に発症することが多く、神経の過敏化が関与していると考えられています。痛みは数ヶ月から数年にわたり続くことがあり、生活の質を著しく低下させます。

 

治療は症状の緩和を目的とした対症療法が中心となります。また、認知行動療法により痛みとの付き合い方を学ぶことも重要です。完治は困難ですが、適切な治療により症状のコントロールは可能です。専門医による長期的なフォローアップが必要となります。

 

その他の歯痛

その他の非歯原性歯痛として、気圧性歯痛や薬剤性歯痛、腫瘍による歯痛などがあります。気圧性歯痛は飛行機搭乗時や登山時の気圧変化により生じ、おもに未治療のう蝕や不完全な根管治療歯、歯髄炎の既往がある歯で起こりやすい症状です。薬剤性歯痛は骨粗鬆症治療薬などの副作用として現れることがあり、服用歴の確認が診断の鍵となります。まれに脳腫瘍や血液疾患が歯痛として現れることも。

 

これらの歯痛は頻度は低いものの、見逃すと重大な結果を招く可能性があります。通常の歯痛とは異なるパターンを示すことが多く、詳細な問診と全身的な検査が必要です。原因に応じて専門診療科との連携が不可欠であり、総合的な診断能力が求められます。

今すぐできる!非歯原性歯痛の対処法

非歯原性歯痛の多くを占める筋・筋膜性歯痛は、セルフケアで症状の改善が期待できます。痛みの原因となる筋肉の緊張を和らげ、ストレスを軽減することが重要です。医療機関を受診するまでの応急処置として有効な、以下3つの方法を紹介します。

 

  • 咬筋と側頭筋をマッサージで緩める
  • 首や肩のストレッチで緊張をほぐす
  • ストレスを減らして痛みを予防する

 

これらの方法を組み合わせることで、より効果的な痛みの緩和が期待できます。

 

咬筋と側頭筋をマッサージで緩める

咬筋は頬骨の下、耳の前方にある筋肉で、食いしばりや歯ぎしりでもっとも緊張しやすい部位です。人差し指と中指を使い、円を描くように優しくマッサージします。1回3分程度、1日3回を目安に行いましょう。

 

側頭筋はこめかみ周辺の筋肉で、指の腹を使って上下に動かすようにほぐします。痛気持ちよい程度の強さで行い、強く押しすぎないよう注意してください。

 

マッサージの効果を高めるために、入浴後の血行がよいときに行うのがおすすめです。また、蒸しタオルで温めてから行うとより効果的です。継続することで筋肉の柔軟性が回復し、痛みの予防にもつながります。

 

首や肩のストレッチで緊張をほぐす

首や肩の筋肉の緊張は、顎の筋肉にも影響を与えます。簡単なストレッチで全身の緊張を和らげましょう。首のストレッチは、ゆっくりと首を左右に倒し、各方向で15秒キープ。肩のストレッチは、両肩を耳に近づけるように上げて3秒キープし、一気に力を抜いて下ろします。これを5回程度繰り返すことで、肩周りの緊張がほぐれます。

 

デスクワーク中は1時間に1回程度ストレッチを行い、筋肉の緊張が蓄積しないよう心がけましょう。また、就寝前のストレッチは睡眠の質を向上させ、夜間の食いしばりを軽減する効果も期待できます。呼吸を止めずにリラックスして行うことがポイントです。痛みを感じる場合は無理をせず、できる範囲で続けることが大切です。

 

ストレスを減らして痛みを予防する

ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、非歯原性歯痛の大きな要因となります。深呼吸や瞑想などのリラクゼーション法を日常に取り入れましょう。腹式呼吸は自律神経を整える効果があり、1日5分程度実践するだけでもストレス軽減につながります。また、適度な運動は気分転換になり、全身の血行を改善して筋肉の緊張を和らげます。ウォーキングやヨガなど、無理のない運動から始めてみましょう。

 

十分な睡眠時間の確保も大切です。睡眠不足は痛みの感受性を高め、症状を悪化させます。就寝前のスマホの使用を控え、リラックスできる環境を整えましょう。趣味や好きなことに時間を使うことも、ストレス解消に効果的です。完璧を求めすぎず、自分のペースで生活することが、痛みの予防と改善への第一歩となります。

 

まとめ:原因不明の歯の痛みは1人で悩まず相談を

虫歯じゃないのに歯が痛む非歯原性歯痛は、原因が多岐にわたるため、適切な診断と治療が重要です。痛みを我慢し続けると慢性化し、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。

 

京王線明大前駅改札目の前のさくら歯科では、各分野に精通した歯科医師が在籍し、歯科口腔外科も併設しているため、さまざまな歯の痛みに対応可能です。原因不明の歯の痛みでお悩みの方も、専門のカウンセラーによる無料カウンセリングで、まずはお気軽にご相談ください。患者様の目線に立って、痛みの原因を一緒に探り、適切な治療方法をご提案いたします。

コラム監修者

監修者の写真

横山弘継

役職 理事長

略歴

  • 1995年 明海大学歯学部 卒業
  • 1995年~井上歯科医院 勤務
  • キヌタ歯科医院 勤務
  • 1999年 さくら歯科 開業

実績

20年前からインプラント治療に着目。
現在地方からインプラント治療で通院の患者様も多く年間多くのインプラント治療を行っています。
10年程前から審美治療にも着目しセラミック矯正など審美治療にも力をいれている。